登場人物紹介


白翼公派

【トラフィム・オーテンロッゼ】


・使徒二十七祖十七位。白翼公と呼ばれる最古参の使徒で死徒の王。戦闘能力は折り紙つきだが、固有結界や特異な超抜能力は持たず、別段死に難い肉体を有しているわけでもないため十七位に位置づけられている。魔術属性は風。
 ある戦いが原因で本来の両腕は失われており、今の腕はどちらもヴァン=フェムが作った義手。義手を着けたままの魔術と格闘を組み合わせた戦闘スタイルが基本型。また、義手は魔力放出の安全弁のような役割も果たしており、義手を外して膨大な魔力をだだ漏れ状態にした“白翼”はあらゆるものを薙ぎ払う。
 真祖狩りの提唱者だが、アルクェイドに対してはネロが滅ぼされて以降手出しせず静観を決め込んでいた。様々な思惑を秘めながらも、その真意を知る者はヴァン=フェム以外いない。少なくとも二千年以上生きているらしい。


【ブーバ】

・トラフィムの副官、右府将軍。大柄な異形の吸血鬼で、人間時代は海賊であったらしい。戦士の誇りと矜持を持ちあわせた男。
 愛剣“ブルバドス”での剣撃は苛烈の一言。


【シーマ】

・トラフィムの副官、左府将軍。美貌の女性だが、立場上威厳を保つために声を野太い男のものへ変えている。
 愛用のステッキ“シーバ”を用いて戦う。


【ヴァン=フェム】

・使徒二十七祖の十四位。魔城のヴァン=フェムと呼ばれる最古参の死徒で、トラフィムの盟友。表社会では財界の魔王ヴァンデルシュタームとして世界経済を左右する。まだ魔術や科学、錬金術などに区別がなかった時代の魔術師なため、あらゆる技術を区分無く使いこなす。
 シオン萌え……なわけではなく、シオンに自らの後継者たる才覚を見出し、子を持たなかったヴァン=フェムはいつしか彼女に対して我が娘のような感情を抱いていった。トラフィムとは人間時代から面識があり、ほぼ同時代に死徒となった。
 七つの魔城ゴーレムや、人型ゴーレム(機兵)軍団を有する。

・第一魔城『黄金城』キングジョー

・第二魔城『武侠艦隊』アイアンロックス

・第三魔城『??』????
・第四魔城『鋼腕』ゴリアテ

・第五魔城『狂食』マトリ
・第六魔城『黄金龍』ナース

・第七魔城『大鉄塊』ガロ


【バルスキー】

・ヴァン=フェム配下、戦闘機兵軍団長。階級は凱聖。近接戦闘用に特化した人型ゴーレムであり、機械的なボディを魔導で補う形で起動している。
 多くの格闘技に精通し、その強靱なボディによる格闘戦のみを見れば上位の祖や英霊が相手でも引けはとらない。


【ドランガー】


・ヴァン=フェム配下、重機甲兵軍団長。階級は凱聖。遠距離砲戦に特化した人型ゴーレムであり、その圧倒的大火力であらゆるものを撃破、殲滅する。
 性格は豪放磊落な武人気質で、久我峰のようなタイプとは致命的にソリが合わない。対して琥珀とは気が合うらしく仲が良い。
 現在は琥珀・稗田の護衛として共に行動中。久我峰が不埒な真似に及ばないよう目を光らせている。


【ガッシュ】

・ヴァン=フェム配下、守護機兵軍団長。階級は凱聖。要人警護用に特化した人型ゴーレム“ガードノイド”であり、物理、魔力両攻撃に対し凄まじい防御力を誇る。
 主にヴァン=フェムではなくトラフィムの護衛へと回されている。


【リタ・ロズィーアン】


・使徒二十七祖十五位。祖の中ではわりと古参であるロズィーアンの二代目。剣術の腕自体はリィゾに比肩するが、トラフィムと同様彼女も先代も特に死に難くもないため序列はこんなもの。
 貴族のご令嬢にして芸術家。ただしその芸術は大爆発。愛用のピンクの日傘は父である先代ロズィーアン卿が所蔵していたとある魔剣の改造品。今の名前は『トゥインクル☆スターライト』。傘もさぞ嫌がっていることだろう。
 卓越した剣技と、派手さ重視の爆破の魔術を併用し戦う。
 トラフィムは若くして二代目を継承した彼女の後見人にあたり、公私ともに世話になった。そのため数百年が経った今でも小父様と呼んで慕っている。
 華のある事が好きで、華のない事は嫌い。長身のカッコイイ系の女性なのにゴテゴテゴッチャリ悪趣味なファッションに身を包んでいるのには色々と理由があるらしい。
 スミレとは親友同士。
 フィナとは因縁浅からぬ仲。


【スミレ】


・二十七祖二十一位。水魔、ウォーター・ボトル。人間だった頃は寂れた港町で暮らすただの町娘だったが、通りすがりの真祖によって血を吸われ、元々のポテンシャルの高さから高位の吸血鬼となるも、面倒事が嫌いなためか酒浸りでダルダルな日々をおくっていた。そんな彼女に腹を立てた主である真祖を、酔っぱらった勢いで逆ギレし撃破。気がつけば二十七祖に数えられていたという超弩級の天然ぱーぷー女。
 人魚に憧れていた彼女はトラフィムに弟子入りして魔術を修めると、やがて水中生活に適した肉体へ自分を変容させた。
 リタとは一度殺し合って以来の親友。トラフィムのことは本人曰く尊敬しているそうだが真偽は不明。
 楽しく酒を呑める相手なら友達。そうでないなら敵。
 空想具現化すら使用出来る彼女は二十七祖内での最強候補筆頭だが、使用法が限定されていることや陸上では極端に能力が落ちることなど弱点も多すぎるため序列は低い。


【エンハウンス】

・二十七祖の十八位。主殺しの死徒嫌い。フィナ曰く『陰険偏屈片刃の若僧』。重傷を負ったところをスミレに拾われ、以後アルト派よりはまだマシという理由でトラフィムの城の食客になっている。シエルとは知り合い。
 魔剣アヴェンジャーと教会製のショットガン・聖葬砲典を駆使して戦う。魔剣を振るう際はキチガイじみたハイテンション、聖葬砲典を使う際には手を腐らせる激痛で発狂しないよう敢えて狂ったように泣き叫ぶ。普段はその反動か陰気で鬱々としており、まるで二重人格のようである。
 世話になってはいるもののトラフィムに対して特に恩義を感じるでもなく、リタとスミレにからかわれるたびに復讐帳にネチネチと恨み言を書き込み、買い溜めた呪いのアイテムを使って呪っている。実は桜と似ているかも知れないが、実際に呪うために行動している分だけ行動的な男。


【シオン・エルトナム(・アトラシア)】


・元アトラス院の天才錬金術師。その身体は半吸血鬼であり、現在は治療法研究中。吸血鬼そのものを研究する過程で半年程前にトラフィムの下に流れ着いた。その実直な弄られやすい性格がトラフィム派の祖達に大人気で、しょっちゅう遊ばれている。
 トラフィムやヴァン=フェムの援助を受けながら不死のメカニズムについて研究していたが、もうすぐ解明出来そうだというところで人類が生きるか滅ぶかの一大事に関係してしまう。
 最近では昼間出歩くのも難儀になってしまったため、紫外線は肌の露出を極力少なくし、さらに自作のUVクリームを塗った上で吸血鬼御用達の紫外線遮断魔術を張って防御している。なお、使えて精々その程度の魔術。魔術回路は元から極めて少ないので修行しても大した魔術は使えない。
 アトラシアの名は捨てたが、かといってソカリスを再び名乗るつもりもなく、今はただのシオン・エルトナムとして行動している。19歳。


【白神源壱郎】


・遺伝子工学の世界的権威。遺伝子工学に批判的だった日本を離れ、娘の英理加と共に欧州のヴァンデルシュターム財団で研究を続けていたのだが、当時研究していたG細胞を巡る政争が原因で英理加は死亡してしまう。この時警護に甘さがあったのかは定かではないが、以後のトラフィムから白神への尽力には並ならぬものがある。
 愛娘に死なれ失意の彼は研究を放棄、そのまま隠遁生活を送るのかと思いきや、ある日再び研究を再開した。新たな研究内容はG細胞を除いた吸血鬼や怪獣が持つ不死性、そのメカニズムの徹底的な解明である。
 忌避し、目を背け続けていたゴジラと戦うために帰国した彼は、滅び行く日本、世界を前に何を思うのか。58歳。





聖堂教会

【ナルバレック】


・聖堂教会埋葬機関一位にして首領。代行者としての圧倒的な戦闘力の他、策謀家としても一流だが回りくどいことが嫌いなので滅多にその能力を発揮することはない。むしろ直感で生きてるタイプ。その直感が概ね正しいから周囲の人間はみんな困る。
 なお、こう見えて信仰心はおそらく教会随一である。
 得意な戦闘スタイルは打撃に鈍器のぶん殴り殺法に加え、卓越した格闘技術とさらには暗器術の複合。フェイントや目眩ましに関しては天才的。歴代のナルバレックが積み上げてきた技術体系に加え、大概の武器は扱えるが本人は兎角殴ることがお好き。
 趣味は愛車サイドファントムでのドライブ。運転しながら自作の歌を熱唱するのがたまらなく好きなのだが、普段は執務室に半ば監禁状態なため趣味を楽しむ機会はほとんど無い。三十路?


【シエル】


・埋葬機関第七位。代行者。とある理由で不死だったが、今は定命。アルクェイドの監視という名目で三咲町に滞在し、概ね平和な毎日を送っていたがある日突然南海の孤島インファント島へ向かうよう命じられる。魔術協会だけでなく白翼公一派との共同作戦と言うことで嫌な予感をヒシヒシと感じていたが、そこで待っていたのは怪獣との戦闘と、さらに人類存亡に関わる重大事だった。
 信仰心は取り敢えず普通と言ったところ。黒鍵を用いた遠距離戦を得意とし、弓の異名をとる程に強力。接近戦でも埋葬機関秘伝の戦闘技法を駆使して戦うが、元々不死身であるという特性を生かし身につけたスタイルだったため、今でもその癖が抜けきらずつい無茶な戦い方をしてしまいがち。実年齢は26歳くらい。


【ななこ】


・シエルが持つ転生批判の概念武装、第七聖典に宿る精霊。ななこというのはひょんな事から彼女の仮のマスターとなった有彦が名付けた名前で、シエルからはセブンと呼ばれているが本人的にはななこという呼び名は気に入っている様子。
 最近はシエルが遠出する際などよく有彦が預かっていたのだが、今回もインファント島へ旅立つシエルから有彦へ預けられ、そのせいで東京壊滅に直面してしまう。
 非常に強力な武装だが扱うには特別な刻印を身体に刻まなければならず、誰もが使えるわけではない。


【メレム・ソロモン】


・二十七祖第二十位でありながら埋葬機関五位。自称永遠のピーターパン。道化を気取ってはいるが、根がわりと善人というか、感覚が周囲の強烈すぎる個性と比べると実は一般人的だったりする。そんなわけだから超弩級非常識を地でいく上司には勝てるわけもなく、目下負け通し。それでも様々な思惑が複雑に絡み合った結果ナルバレックの側にいることを選んでいる。基本的に強い女性が好きで、最近は特自の家城茜がお気に入り。
 神論者ではあるが捻くれ気質なので信仰心も素直でない。四肢を持たず、手足を為しているのは全て使い魔である魔獣(怪獣)。『王冠』、『フォーデーモン・ザ・グレートビースト』などと派手な異名を持つが、実際に戦場に立つことは希なので戦闘スタイルを知っている者は埋葬機関や二十七祖の中でも限られている。
 メレム自身の能力は“ガヴァドン”と呼ばれる怪獣具現化能力で、人々が抱く怪獣への憧憬や畏怖の念を原型にして怪獣を創り出せる。また四大怪獣には基本形態とは別にオーバーサモンと呼ばれる全力形態が存在するが、召喚時に多大な精神力を消費するためメレムも滅多に使わない。


・右腕『機巧令嬢』ウインダム


 武器の具現。主に頭部ビーム砲などを用いた遠距離戦を得意とする。オーバーサモン時はファイヤーウインダムとなり、髪の色が銀から紅に変わって左腕に大口径火炎銃が追加される。ただしあくまで炎属性の弾丸を撃ち出す拳銃なので広域攻撃には不向き。


・右足『深海獣』ジグラ
 大海嘯の具現。海と陸を制覇する大怪獣。鋭角なツノと牙で敵を貫き引き裂き噛み砕く、殲滅戦に特化した怪獣。


・左足『円盤獣』シルバーブルーメ
 メレムの奥の手。大災厄の具現。普段は縮小された円盤形態で敵の目をかいくぐっての高速飛行が可能。奇襲型。
 実は敵対する相手(グループの誰か一人)の誕生日には全能力が大幅に向上するという隠れた能力があるがあまりに微妙すぎて滅多に発動しない。発動するとまさに大災厄。別名アンアイデンティファイド・フライング・オブジェクト・オブ・ハッピーバースデーキラー。





魔術協会

【バゼット・フラガ・マクレミッツ】


・魔術協会きっての武闘派。冬木市で行われた第五次聖杯戦争においてはランサーのマスターだったが、監督役である言峰によって左腕を切り落とされ半死半生だったところを魔術協会の関係者によって救助された。そのため現在の左腕は義手であり、対魔術師、さらには対特殊生物戦を想定して様々なギミックを仕込んである。
 義手の材質は超耐熱合金NT-1で、実はヴァン=フェムが協会に働き掛けて贈ったもの。ヴァン=フェムは以前から彼女の戦闘力に目をつけていた。古の宝具フラガラックを有するが、普段は肉体強化系のルーンを身体に刻んでの格闘戦が基本スタイル。25歳。





特生自衛隊

【黒木翔】

・若干26歳ながら防衛庁特殊戦略作戦室の室長を務める特佐。シオンから持ちかけられたゴジラ撃滅作戦の指揮を執る防衛大出のヤングエリート。一見冷徹で硬そうなタイプに見えるが、その実若者らしい柔軟な発想力も持ちあわせており優れた作戦立案能力を有している。
 ゴジラを完全に殲滅するため幾重にも策を張り巡らせたが、久我峰の手による予定外のゴジラ復活、さらにはギャオスの東京襲来などのため次々と計画が狂わされていく中、それでもゴジラを倒すために庁舎地下に残って指揮を続けた。


【権藤吾郎】


・国土庁の特殊災害研究会議Gルームに左遷同様の扱いで出向していた特生自衛隊一佐。十年前のゴジラ襲撃における新宿迎撃戦の生き残りで、ゴジラの圧倒的な暴力によって仲間達が次々と死んでいく中、最後まで戦い続けた猛者中の猛者。性格は豪放だが、皮肉屋な一面もある。
 ゴジラとの再戦を望み、十年間三原山火口の監視を続けながら刃を研ぎ続けていた。そしてついにかなった再戦は初めから予定外の事態の連続、明らかな負け戦にあってしかし笑みすら浮かべながら果敢にゴジラへと挑む。
 衛宮切嗣とは中学、高校の同級生。44歳。


【家城茜】


・特生自衛隊三尉。かつてはメーサー殺獣光線車の優秀なオペレーターだったが、三年半前のバラゴン襲撃の際にミスで仲間を死なせてしまい、半ば閑職と化していたGルームへと出向。権藤と共に望まぬ平穏な日々を過ごしていた。結局バラゴンは特自によって倒されてしまい、トラウマを乗り越えることが出来ぬまま不安と悪夢に押し潰されそうな日々を送っていたが、それでも彼女の闘志は生きていた。
 ようやく訪れた再起の機会は人類の命運を懸けたまさしく決戦と呼べるものだった。スーパーXU改の攻撃担当としてゴジラ相手にも一歩も退かない茜は、果たしてトラウマを乗り越えることが出来るのか。28歳。


【中條義人】

・特生自衛隊一曹。スーパーXU改など最新の対特殊生物兵器の整備を担当していたが、その腕を買われてアイアンロックスに乗艦。アイアンロックス、及びキングジョーの整備や調整を行っていた。26歳。





地球防衛軍

【ダグラス・ゴードン】


・防衛軍大佐。曰く『防衛軍の最終兵器』、人類の規格外とも言うべき超軍人。強烈無比な腕力にものを言わせた格闘、日本刀を用いた剣技は本当に生身の人間なのかと疑いたくなる程の腕。
 命令無視は日常茶飯事、上官に手をあげるなど不良軍人としても一級品で、怪獣の出現が減少傾向にあった近年は持て余されていたのだが、今回のゴジラ撃滅作戦にあたってヴァン=フェムがアイアンロックスの艦長にと招いた。48歳。


【結城晃】

・地球防衛軍少佐。元は特自所属で権藤の後輩だった。十年前の新宿戦の数少ない生き残りの一人だが、ゴジラに拘るあまり閑職に追いやられた権藤とは異なり、結城は防衛軍に移籍して数多の特殊生物と戦い続ける道を選んだ。
 性格は粗野でぶっきらぼう。口も相当悪い。戦闘機等の操縦技術では右に出る者がいない事から、スーパーXU改の操縦担当オペレーターとして権藤に招かれる。42歳。






公安(首都警)
【影山瞬】

・テロや凶悪犯罪に対抗するため組織された公安直轄の実働部隊、首都警(ケルベロス部隊)の一員。チーム全体のことを考えた調和のとれた行動、パーフェクトハーモニーが信条。
 現在は、首都警用の次期強化装備の試作型であるライダーギアを試験運用しているさつきのサポートをしている。





魔戒騎士

【涼邑零】


・ゼロと呼ばれる銀狼の魔戒騎士。若干18歳ながら既に百体以上のホラーを倒している凄腕の青年。かつて東を管轄していた友が北の管轄に移ったことにより今は主に関東を中心に活動している。特に首都圏での主なホラーによる事件は彼が担当。
 飄々とした性格だが情に厚い一面もある。
 ネックレス形の魔導具、シルヴァが相棒。
 現役の魔戒騎士の中で魔戒馬を召還出来ることが出来るのは零とその友の二人のみ。





忍者
【蝶忍 紅牙】

・亡父“鬼忍”毒斎が結成した妖魔一族の現頭領。毒斎が秘宝パコを巡る争いで命を落として後は、残った四人の部下を率いて公安に雇われ主に諜報活動に従事している。
 変装や幻惑の術が得意。


【星忍 烈牙】

・妖魔一族の小頭的存在で、紅牙の右腕。弓術や手裏剣に秀でており、火遁や雷迅の術なども使うなかなかの芸達者。
 紅牙に忠誠を誓っている。


【鳥忍 カラス天狗】

・妖魔一族の下忍。かつては大勢いたのだが、基本的に使い捨てられる役所で今では三人(羽?)しか残っていない。人間の忍者がカラス天狗に扮しているのか本物の妖怪なのかは不明。
 斥候に破壊活動にと仕事を選ばず真面目にこなす忠臣。





黒の姫君派
【アルトルージュ・ブリュンスタッド】


・死徒二十七祖の九位。白翼公と吸血鬼世界の勢力を二分する黒の姫君。人間とは感情の根幹を完全に異とし、何を考えているのか全く読みとることが出来ない。ただ、“妹”であるアルクェイドに対してのみは人間的感情を垣間見せる。
 自らの宮殿で傍らのプライミッツ・マーダーを優しく撫でながら、人類を滅びへと誘う。
 冬木市では遂に自ら出陣。無垢な邪悪さで志貴達を翻弄する。
 また、ネロや呀を復活させるなど、強力な彼女の能力の詳細は依然として謎に包まれている。


【プライミッツ・マーダー】


・死徒二十七祖の一位。霊長の殺害者と呼ばれるアルトルージュの白い魔犬で、ガイアの怪物。普段は主の傍らに寝そべり、穏やかに過ごしている。


【リィゾ=バール・シュトラウト】


・死徒二十七祖の六位。丁寧な物腰が特徴的な、2メートルあまりの大男。自分の身長と同じくらいの大剣ニアダークを軽々と振り回す剛剣家。アルトルージュの側近で、黒騎士と呼ばれている。最古参の祖の一人であり、純粋な戦闘力では人型吸血種の中でも最強クラス。
 今一つおかしな敬語を使うがどうやら本人もかなり無理をしているらしい。
 他の吸血種とは不死のメカニズムが異なり、何故か直死の魔眼でも彼の死を視ることが出来ないため、唯一のアドバンテージさえ失った志貴に勝ち目は無かった。さらにはナルバレックの猛攻にすらダメージを受けた様子が無く、その尋常ならざる不死身さの理由など一切が謎の男。


【フィナ=ヴラド・スヴェルテン】

・死徒二十七祖の八位。白騎士と呼ばれる軽薄そうな優男。古今に名を響かせる固有結界、幽霊船団『パレード』の使い手で、船団旗艦ザイダベック号の砲撃はかつてヴァン=フェムの第五魔城マトリ陥落の際に致命的なダメージを与えた威力を誇る。
 その一方で本人の戦闘能力はさして高くはなく、趣味でコレクションしている様々な武具を用いて戦うが実力は二十七祖の中でも平均以下。なお、武具コレクションの趣味は人間時代から。レイピア型の魔剣『ザラード』、フリントロック式短銃の魔銃『ジョーガン』、モーニングスターの破砕球『デンブル』などを特に好んで使う。
 リタとは過去に因縁があるようだが……


【アーサー】


・英霊アーサー・ペンドラゴン。伝説のアーサー王。本来なら人類を守る立場にありながら、血と契約の支配者たる黒の姫君、アルトルージュと契約を結ばされ従っている。何故契約を結ばされたのかはいまだ不明。
 音に聞こえた騎士王だけあって、その剣腕はリタを圧倒する程。さらに竜種とのハーフとしての膨大な魔力、絶対とも言える対魔力を持ち、数多の英霊の中でも最強クラスの実力を有する。


【メドゥーサ】


・英霊メドゥーサ。アーサー王と同様、アルトルージュとの契約によって彼女に従っている。
 石化の魔眼を持つ他、結界などを始め多彩な魔術、身軽な動きから繰り出す鎖ダガーによる戦法など多種多芸な技巧者。
 身体の弱ったアルクェイドに対し、さらに魔眼で重圧をかけて見事連れ去ることに成功した手際は流石。
 アルトルージュの黒い血によって彼女と契約、従わされていたが、志貴によって首を落とされる。


【クー・フーリン】


・英霊クー・フーリン。伝説の魔槍ゲイボルクを操り、アルトルージュの命に従い行動する。第五次聖杯戦争ではランサーのサーヴァントとしてバゼットに召喚されたが、戦うことなくマスターの権利は言峰綺礼によって奪われ、以降は彼の命令に従い暗躍した。
 かつてのマスターであるバゼットを突き放し、白翼公トラフィムを相手にしても臆することなく果敢に挑み、引き分けに持ち込んだ。


【ヘラクレス】

・英霊ヘラクレス。第五次聖杯戦争ではバーサーカーとして召喚され、最後まで主であるイリヤを守り抜いた。今回は理性を残した偉大なギリシャ最大の英雄として現れ、クーフーリン、小次郎とともにたった三人で白翼公の城を強襲した。
 巨大な弓と棍棒の他、ロングソードを腰に差しているがこちらは普通サイズのロングソードなため、彼の巨躯でそれを握るとショートソードどころか短剣のようにさえ見える。


【佐々木小次郎】

・架空の英雄、佐々木小次郎の名をかぶり、第五次聖杯戦争ではアサシンのサーヴァントとして召喚された凄腕の剣士。魔法現象にさえ到達した魔技でエンハウンスと互角に戦ってみせた。
 正確には英霊でないはずの彼までどうしてアルトルージュに従っているのか理由は不明。


【ハサン・サッバーハ】


・反英霊ハサン。暗殺者《アサシン》の語源とも関係が深い生粋の殺し屋。怜悧冷徹に相手を仕留めるプロフェッショナルだが、己が信じる教義への信仰心や、主と認めた相手への忠義は非常に厚い義侠の男。
 ハサン・サッバーハとは現在のイラン北部、アラムートを拠点として活動した過激派、イスラム・イスマイル派のハサン教の頭首の名前で、頭首を継いだ者は全てこの名を名乗るため、実際には全部で十九人のハサンと言う名の英霊が存在する。
・現在はアルトルージュによって複数人のハサンが現界しており、彼らは彼らの望みのために自らアルトルージュに従っている。
 そのうち、シャイターンの腕を持つハサン(宝具:妄想心音)は仮面ライダー・弓塚さつきとの仮面対決に敗退したものの、雪辱を晴らすため着々と爪を研いでいる。
 冬木においては八〇もの分け身を持つハサン(宝具:妄想幻像)を始めとして多くのハサンが暗躍。諜報に戦闘にと市内を駆け回っている。


【ネロ・カオス】


・冬木市において、志貴の前に突如として現れた混沌の吸血鬼。使徒二七祖の十位だが、志貴によって完全に殺され、その後、ワラキアの能力によって仮初めの復活を果たしたもののやはり志貴によって倒された。
 アルトルージュの配下として二度目の復活を果たし、三度志貴と死闘を演じる。


【暗黒魔戒騎士・呀】

・冬木市において、アルトルージュを狙った零の前に現れた、かつての鋼牙と零の仇敵。
 暗黒に堕ちた魔戒騎士バラゴがその正体であったが、結局はメシア復活のためだけに利用されていたバラゴの意識は魔界へと追いやられ、メシア撃破後も呀の鎧のみが邪悪な意思をもって鋼牙と零に襲いかかった。
 アルトルージュは、呀は零の悪夢であると述べるが……





民間人、その他
【遠野志貴】


・真祖の姫君、アルクェイド・ブリュンスタッドの恋人である青年。万物の死を見通す“直死の魔眼”の持ち主であり、その存在を滅ぼすことが可能なものであれば彼に殺せないものは無い。遠野家とは血の繋がりはなく、出身は退魔の暗殺者、七夜。
 誰に対しても適度に距離を保つタチだが、一度関わった相手に対してはなんやかんやと世話を焼いてしまうお節介な部分もある。死に近いためか少しばかり達観的。クールなようで、しかし大切な人のためなら平気で無茶もするので結構危なっかしい。魔眼に目覚めなければ、元来の性格はもっと単純に熱血漢だったのかも知れない。
 幼少時に叩き込まれた七夜のごく基本的な体術と生来の運動能力、そして直死の魔眼を駆使して戦い、これまでに二体(三体)もの祖を滅ぼしてきた。そうしていつの間にか本人が意図せぬうちに裏の世界で“殺人貴”と呼ばれつつあった彼だが、初めて戦った戦士として錬磨されきった相手、黒騎士リィゾに完膚無きまでに敗れ去ってしまう。生まれもった異能だけでは埋めることの出来ない絶対的な差を前に、志貴は自分の弱さを痛感する。
 19歳。現在は浪人中。家にいると妹が怖い。


【遠野秋葉】


・遠野家の現当主。高校三年生で実業家なお嬢様。鬼との混血と言われる遠野の血を受け継いでおり、二年前の事件でその力を覚醒させてしまったが現在はある程度制御可能。特別血が濃いわけではなかったのだが、自身の分と兄の分、二人分の負荷に加えて、それを抑え込むために琥珀の血を吸ったため現在の異能度は非常に高いと思われる。能力は発火能力と間違われやすいが、実際には相手から熱エネルギーを奪う“略奪”の使い手。
 クールぶっているけれど兄以上に激情家な面を持つ。根は一途で健気、非常に女性らしい彼女だが、生来の負けん気の強さからかそれを素直に表に出すことはない。気に入らない相手にはとことん冷たいが、気に入った相手や信頼する相手には厚意、尽力を惜しまないタイプ。
 遠縁にあたる甲上家が途絶えてしまったため、本来は管轄外である甲神島の管理を任される羽目になったのだが、そこで拾った勾玉によって大怪獣ガメラとシンクロしてしまう。
 混血故の強靱な肉体と異能、遠野家に伝わる武術“赫訳”、さらに当主のみが使用を許される“赤手”を用い戦う。18歳。


【琥珀】


・遠野家の使用人。ただの家政婦さんではなく、財務管理から冷蔵庫の中身まで遠野家の(掃除以外の)全てを任されている。感応能力の使い手で翡翠の双子の姉。
 秋葉の父、槙久に幼少時から英才教育を施され(※1)、飛び級で大学まで卒業しておりこの歳で薬剤師の資格まで持っている。薬学の他にも民俗学や宗教学、さらには最先端の科学技術、ロボット工学にまで精通している超のつく才媛で、以前から稗田の妖怪や異界に関する研究論文にはよく目を通していた。その知識でもって稗田をサポートする。
 最近はドランガーと仲が良い。
 正確な生年月日は不明だが一応21歳。戸籍上は26歳で翡翠とは双子ではなくただの姉妹ということになっている。


※1……琥珀さんが特殊な教育を施されていたことや戸籍の改竄は兎も角、それ以上は本作独自の設定です。


【翡翠】


・遠野家の使用人。遠野家では主に掃除洗濯等を担当している。感応能力の使い手で琥珀の双子の妹。志貴に恋するメイドさん。
 幼少時に姉である琥珀が自分を庇って受けていた性的虐待が原因で極度の男性恐怖症……だったが、最近では志貴や、時折屋敷を訪れる有彦などと接することで次第になりを潜め、恐怖症と言うよりは人見知りが激しい程度になりつつある。
 無感情なようでその実よく見ると表情はコロコロ変わる。
 正確な生年月日は不明だが一応21歳。義務教育は誤魔化されているが、琥珀と違って大幅な年齢改竄などはされていない。


【乾有彦】


・志貴の同級生で親友。自分の好きなように生きている根っからの自由人。基本的に自分のために生きているが、かといって他人を蔑ろにするわけでもなく平和な不良生活を満喫している。
 オバケが苦手で、ななこの事はオバケの一種だと考えている。
 両親と祖母は幼い頃に怪獣災害が原因で亡くなっており、今は姉の一子と二人暮らし。姉には頭が上がらない。
 放浪癖あり。
 壊滅した三咲町で二年ぶりにさつきと再会し、英霊ハサン相手に苦戦する彼女を助けその勝利に貢献した。
 その後は詳しい事情も聞かずにただ「ダチだから」という理由だけでさつきや志貴に協力する。


【乾一子】


・有彦の姉。社会人なのは確かなのだが職業は弟の有彦も知らない。どうも一年ごとに職を変えているらしい。
 人生経験は非常に豊富らしく、人や物を見る目もある。その知識や発想を生かし、さつきがハサンを倒す切っ掛けを与えた。
 トレードマークは銜え煙草。銘柄はマルボロライト。なお、禁煙場所ではシガレットチョコをくわえていたりする。


【弓塚さつき】
 

・通称さっちん。志貴の同級生で、有彦を加えて三人でつるむことも多かった。二年前の吸血鬼騒ぎの際に吸血鬼に噛まれ、吸血鬼としてのポテンシャルの高さから早々に死徒と化してしまう。
 紆余曲折を経て志貴達に助けられたはいいものの、吸血鬼となってしまったからには家に戻ることも学校へ通うことも出来ず、時折遠野家から血液パックを譲り受けつつ路上生活を送っていた。シオンとは路上生活中に知り合い、以降良い友人となる。
 ギャオス襲撃の際、人知れず住民を守って活躍、東京壊滅後は公安に協力してゼロや紅牙達と行動を共にしていた。
 その後はヴァン=フェム等が開発したライダーシステムの試験運用者として“仮面ライダー”となって戦い、多くのレギオンを撃破。さらには暗殺者の英霊ハサンとの仮面対決を制した。
 現在も志貴には片想い継続中。
 運転免許なんて当然持っていないため、仮面ライダーを名乗りながらもバイクには乗れない。


【アルクェイド・ブリュンスタッド】

・真祖と呼ばれる吸血鬼の姫君で、遠野志貴の恋人。本来は感情を持たない存在だったが、志貴に一度殺されたことによって天真爛漫であーぱーな女性へと変貌した。
 志貴や秋葉、シエル達を振り回しつつも三咲町で安穏とした生活を送っていたのだが、突如原因不明の高熱に倒れ、さらに姉であるアルトルージュの僕、リィゾ達に連れ去られてしまう。
 彼女の身に一体何が起ころうとしているのか、全てはまだ謎に包まれている……


【久我峰斗波】

・遠野家の分家筋、久我峰の当主。立場上、秋葉の許嫁であるがそれ程執着はしていない。外見は温厚そうだが、上っ面に騙された者は必ず泣きを見る。頭ではなく“腹でものを考える”とまで言われた策士。
 ヴァンデルシュテームや他にも世界的な企業と裏で繋がりを持ち、それらを利用して一気にのし上がるつもりでいたのだが、役者が違いすぎたのかヴァン=フェムに切り捨てられ、バランを勝手に差し出したことが原因で秋葉の怒りまで買ってしまう。ならば今度はG細胞を使って再起を図ろうと、極秘に建造していたゴリアテUを起動。ゴジラを目覚めさせて喧嘩をふっかけるも、圧倒的な実力差の前に瞬殺されてしまった。
 決して無能ではなくむしろ有能な男だったのだが、分をわきまえずに退きどころを見誤ったのが敗因か。
 ちゃっかり生きてた不埒者。


【衛宮士郎】

・冬木市に住む魔術使い。高校三年生、18歳。
 半年前に行われた第五次聖杯戦争を生き抜き、セイバーや凛達と協力して大聖杯の破壊に成功している。原作3ルートのいずれとも異なるルート後(hollowの状態に近い)と考えて頂きたい。
 ORTやギャオスによる東京襲撃の暫く前から、体調を崩したセイバーとライダーの看病をしていた。しかし東京襲撃と時を同じくして二人は突然姿を消してしまう。


【遠坂凛】


・冬木を管理する魔術師。高校三年生、18歳。
 半年前の第五次聖杯戦争を士郎達と協力して生き抜いた。今では妹との関係も良好で、来年には倫敦の時計塔に留学することが決定している。わりと順風満帆。
 協会からの依頼でゴジラ撃滅作戦に協力することになったが、士郎にはただの魔術関係の仕事としか教えていない。


【間桐桜】


・冬木市に住まう魔術師で、凛の実妹。高校二年生、17歳。
 聖杯戦争の仕掛け人の一人、間桐臓硯によって危うく聖杯の器とされかけたところを姉や士郎達に救われる。なお、義兄慎二は聖杯戦争で負った傷がまだ癒えきっておらず入院中。憑き物がとれたような義兄を今は献身的に看病している。
 凛のサポートにまわり、ゴジラ撃滅作戦に協力する。


【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン】


・聖杯戦争以後、冬木市に居座っている少女。自称士郎の姉。年齢はヒミツ。
 第五次聖杯戦争用に用意された正式な聖杯の器だったが、間桐臓硯の暗躍による桜の聖杯化などアクシデントに見舞われた他、確執のあった士郎との和解なども相まって難を逃れた。現在は衛宮邸や藤村邸、アインツベルン城などを好き勝手に行ったり来たりしながら日々をおもしろおかしく過ごしている。
 凛がゴジラ撃滅作戦に協力していることは知っているが、出自などを含め立場が微妙すぎるためイリヤ自身はさして介入しないようにしている。
 行方不明のセイバーとライダーを士郎とともに探していたのだが、冬木が霧に覆われた日、ある邂逅を果たすこととなる。


【リーゼリット】

・イリヤのメイドで、愛称はリズ。アインツベルンのホムンクルスであり見かけに反して強大な戦闘力を有している。胸も強大。
 イリヤのことが大好き。
 何故か楓と非常に息が合う。


【セラ】

・イリヤのメイドで真面目な堅物。リズと同様アインツベルンのホムンクルスで、イリヤの教育係であると同時に魔術の指南役でもある。その腕前は卓越しており一流の魔術師に勝るとも劣らない。
 イリヤのことが大好き。
 リズに対して口喧しいが、内心では共にイリヤを守る相方として大切に思っている。
 現在はアインツベルン城でコスモスの護衛をしている。


【三枝由紀香】

・通称穂群原三人娘の一人。癒し系。
 十年前のゴジラ襲撃で実際にゴジラを見ている。


【氷室鐘】

・誰が呼んだか穂群原三人娘の一人。頭脳労働担当。
 冷静沈着スタイル抜群、そしてメガネ。


【蒔寺楓】

・天呼ぶ地呼ぶ人が呼ぶ穂群原三人娘の一人。冬木の黒豹。
 よくわからないがリズのマブダチ。


【美綴綾子】

・穂群原学園弓道部元部長。士郎や凛の友人で、桜の先輩。
 武芸百般を志す女傑で、得意の薙刀を始め実際に幾つかの武道では相当な腕前を誇る。ただ弓の腕前に関しては士郎にはとても敵わないと思っている。
 霧の中、セイバーを求めて走る士郎の後を追い、人類の存亡を懸けた戦いに巻き込まれていく。


【三枝未希】


・精神科学開発センターで最も高い能力を持つ少女で、異能者に勝るとも劣らない超能力の持ち主。特自に協力し、怪獣の出現予測などを行っていた。
 ゴジラ復活にいち早く気付き、ゴジラ撃滅作戦でもGルームに協力してゴジラの正確な目覚めの時期を調べていた。しかし彼女の予知でも久我峰の凶行までは読むことが出来ず、結果としてゴジラは復活してしまう。


【稗田礼二郎】


・“妖怪ハンター”とあだ名される変わり者の考古学者。考古学の他にも民俗学や宗教学に精通し、日本中に伝わる様々な怪異を調査しては論文として発表している。これまでに体験した怪異は様々で、ある意味では秋葉達のような異能者よりもよっぽど闇の世界に精通している人物。
 甲神島に伝わる玄武伝説を調べている時に秋葉達と出会い、世界の命運を懸けた戦いに巻き込まれていく。
 近年は特に鬼に関して調べていたらしい。





ノンマルト

【コスモス】


・地球先住民族ノンマルトの一派の末裔。双子かどうかは定かでないが、二人ともそっくりな外見をしている。
 強力なESP能力を有し、他にも穢れを払う事に関しては教会の高司祭ですら足元にも及ばないとてつもない浄化能力を持っており、その力で澱みに澱んだ冬木の大空洞を信じられない速度で浄めてみせた。
 かつてヒトを守るためにヒトが生み出した守護神獣、モスラの巫女で、彼女達の歌と祈りがモスラを呼び覚ます。
 モスラの目覚めに呼応するかのように復活したバトラを察知するも、時既に遅くバトラはギャオスの群れとともに東京を襲撃、続くORTの襲撃も相まって日本の首都は瞬く間に壊滅した。





ムー帝国

【アネット】

・太平洋上でORTに敗れ漂流していたスミレを救助したムー帝国の女。守護神獣マンダの巫女で、コスモスに劣らぬ強力なESP能力の持ち主でもある。


【アブトゥー】

・アネットと瓜二つなムー帝国の女。アネットが赤毛のショートカットなのに対し、彼女は金髪の腰まで届くロングヘアー。アネットと同等のESP能力を有しており、彼女と意識下で深く繋がっている。














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