覚醒〜Beast mind〜
夜も更けきった刻限。基地から洩れる夜間作業の音も流石にこれだけ遅くなると大人しい。夜明けまではまだもう暫く、闇がアラスカの大地を覆っている。 そんな中で――ユーコン基地商業地区歓楽街の一画、今は特に使用されていない店舗の奧にある広間は、まさしく饗宴の様相を呈していた。 「……はぁああん……ッ♥」 甘ったるく切なげな喘ぎ声が、室内に響く。 パンパンと、肉と肉が打ちつけ合う音。 ピチャピチャと、水っぽく何かを舐め啜る音。 興奮した荒々しい鼻息と、品のない野次や笑い声。 欲と欲が絡み合い、睦み合い、快感を告げる嬌声があがる度に喝采があがる。 「んっ、あっあぁあああっ♥ お、おぉおおおおおおッ♥ いっ、いひ、く、ッはぁあぉおおおおうッ! ……やっ、す、すご……すごぃいッ♥ 奧ッ! お、奧まで……届いて……くふぁああっ♥」 嬌声の主は、たった一人の女だった。 無数の男達に囲まれ、そそり勃つ肉棒に全身を隈無く犯され、さらには自ら率先して奉仕しながら淫らに腰を、艶やかな長い黒髪を振り乱している、女。 「ひぁああっ♥ き、きも……ち、いひぃイイッ! こん、な……っふ、あぁああッ♥ また、イクッ! お、おチンポぉおっ♥ スゴひのぉおおッ!」 果たして途中からこの饗宴に参加していたなら、信じることが出来ただろうか。この、淫魔のように男達を深々とくわえ込んでいるまだ少女と呼んでも差し支えない年齢の女が、たった数時間前までは男などまるで知らない処女だったなどと。 おそらくは信じられないだろうなと、男は苦笑しつつ、嬌声をあげている女の貌を感慨深く見つめた。 「へ、へ……」 「んっ……あっ♥ そ、ソコぉ……っ、ソコ、いいのっ、グリグリって、おチンポでグリグリってされると――んひぃいいいいぅうっ♥」 「へぇ、ココそんなに弱いのか」 「んぅううっ♥ よ、よわ……ソコすごっ! ひひゃぁああっ♥」 ヘソの裏側の辺りを亀頭で擦ってやると、女は絶頂を迎えたのか僅かに痙攣し、やがて弛緩したかと思うとまたすぐさま腰をモゾモゾと物欲しげに動かし始めた。 「……はっ、あ……もっとぉ♥ もっと、されたぃい……んはッ! ……してぇッ♥ チンポでぇ、もっとキモチよくしてぇえっ♥」 完全に、情欲の虜だ。 かつては人類の未来を救うという理想と信念、決意と覚悟に輝いていた瞳は鈍く濁り、うっすらと淫蕩な光を宿している。 「まさか、こんなコトになるなんてぇなぁ」 感極まったかのように、女の尻に腰を打ちつけながら男は呟いた。 変われば、変わるものだ。 そしてそれは、他の男達も同意であったらしい。 「お……おう。……こうしてオッパイでチンポ挟まれながらしゃぶられてても、まだ信じられないぜ……うッ!」 「こ、こっちもだ。スベスベのこの手! 何度扱かれても、たまんねぇ」 「んむぅう♥ んちゅっ、ふぁあ……♥ おチンポぉ……♥」
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こうして彼女を抱き始めてから、どのくらい時間が過ぎただろう。 肉付きよく均整のとれた、まったく申し分のない肉体。これだけの上玉そうはいまいと、男達は既に何度と無く交わった肢体を眺めて喉を鳴らした。 「ホントに……何度ヤッても飽きやしねぇ……くっ!」 「ハ、ハハ……まったくだ」 言いながら、強烈な締めつけを堪える。 油断したら何もかも搾り尽くされてしまいそうだ。 「あっ♥ あっ♥ あぁあああッ♥ 頂戴ッ、もっとおチンポちょーだいぃイッ♥ 何度でもいいからぁあッ! 何度でも何回でもぉッ♥」 甘えた物言い、妖艶でありながら幼さの垣間見える貌。普段の凛とした彼女の有り様からは想像もつかない痴態に、だからこそ男達は溺れていく。 「……はぁんっ♥ あ……また、射精する、のぉ? ……んっ♥ おチンポ……ビクビクしてきたぁ♥ オマンコの中で、ビクビクって、震えて……んんっ♥」 「お、おお! ……ああ、もうすぐ……タップリと射精してやる、……ぜ!」 抽挿を速めつつ、男は女の耳元で熱っぽく囁いた。 そうして、一気に腰を深々と打ちつける。 「ひぅうっ♥ お、奧ッ! 奧まできてるぅうっ♥ チンポッ、おチンポ子宮まで届いてゥふぁあああああああッ♥」 男が射精するよりも先に達してしまったらしく、女はビクビクと身体を痙攣させた。と同時に膣内もキュッと締まり、男の限界も間近へと迫る。 「おっ、おおっ!」 「イクッ、ま、また……わ、私……んぁあああっ♥ ……ナ、ナカのだけじゃなくて、手と胸の方もおチンポ震えて……はひぃいっ!? やっ、これ、……んぁあっ♥」 女の言う通り、秘所に挿入している男以外に、それぞれ乳房と指に肉棒を弄ばれていた男達も射精の瞬間を迎えようとしていた。 本音を言えば、今すぐにでも女の膣内に、手に胸に、美しい顔に髪に精液をブチまけ白濁とした化粧を施してやりたい。 男達と女の視線が絡まり合った。 どちらも望み、求めるものは同じだった。重なり合う身体は思考をも重ねるのか、切っ掛けはどうあれ獣のように交わる雄と雌は熱っぽい吐息を互いの身体に吹きかけながらひたすらに喘いだ。 「ビクビクしてるッ、チンポすごくビクビクしているぅうっ♥ イクの? イクの!? 私の胸で、手で、クチで、オマンコでイクのッ!? ふぁああああっ♥ わた、わたしも! 私もイクからッ♥ 一緒にイクからみんなの臭いおチンポでイクからぁあッ♥」 「おっ、おぉっ!」 「ぐ、あああぁああっ」 「ぎひっ、も、もぉ駄目だぁああッ!」 観念したかのような男達の悲壮な絶叫。 まだ達したくない、もっともっとこの女の媚肉を味わっていたいのに、脈打つ肉棒は既に噴き出す寸前の精液を抑えきれないところまできていた。 「んぁあはぁああぁぁあああああああああンッ♥」 女の眼が、期待に見開かれた。 そのあまりにも美しく淫靡な貌に、男達の視線は釘付けとなる。 「イ、イク、イクぞぉおッ!」 「射精る! 射精るぞぉおおおッ」 「受け止めてくださいよぉお中尉殿ォオッ!!」 尻にグッと力を込め、腰を震わせながら雄の群れがその瞬間を迎えようとする。 全員の叫びは、女の名となって口から迸り出た。 「タカムラ中尉ぃいいッ!!」
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「くふぅうううううン♥ あっ♥ あぁああああんんんッはひぃいいぁああぉおオォオオオオオオオォォォォオオオオオオッッ♥」 それは、享楽の極みだった。 世界が真白く染まろうとする中、ここに至った経緯を走馬燈のように思い出しながら、艶やかな唇を笑みの形に歪ませた女――篁唯依は、これまでの厳格にして貞淑な人生が音を立てて崩れ、新たに鮮烈な悦楽の波が自分を呑み込んでいくのを確かに感じていた。
「親睦会?」 「ええ、そうです。ウチの連中と」 演習も終わり、機体をハンガーに戻し終えこれから新たな課題の洗い出しをと意気込んでいた唯依を呼び止めそう提案してきたのは、常からヴィンセントをよく補佐してくれている年嵩の整備士だった。 唯依自身はこれまであまり話す機会もなかったのだが、経験に裏打ちされた確かな技術と実直な性格による整備手腕はヴィンセントからもよく聞き及んでいる。さらには老若を問わずにこの基地の整備士達からの信認も厚く、これまで機会がなかったとは言え唯依の方も一度じっくりと話してみたくはあったのだ。 そんな相手からの突然の提案は、多忙な唯依をその場に押し止めた。 「中尉がこの基地にいらっしゃってからもう随分と経ちました。今までに何度かそういった機会を持とうとは思っていたんですが、なにぶん中尉はご多忙ですし、それに我々の方も、その……口幅ったいようですが、殆ど不休で任務にあたってきましたもので……」 「ああ、その事は――」 ――感謝している、と。 唯依がそう告げるよりも先に整備士は言葉を続けていた。 「ですが、ね。そのせいで……その……」 逡巡。 いったん言い淀み、小さく首を傾げた唯依の顔をもう一度正面から見つめ直すとその整備士はどうしたものかと後頭部を掻き、深く息を吸い込んでから再び口を開いた。 「……やはり、ですね。決して全体ではないのですが……ええ、一部の連中からは不満の声なども少なくはなく……、そりゃあ、中尉の不知火弐型に対する情熱は我々も理解しちゃいるんですが、やはり中尉とあまり話したことのない連中が、ね」 そこまで言われたなら、みなまで聞かずとも唯依も彼が何を言わんとしているのか理解出来た。 確かに、アルゴス試験小隊はテストパイロットも彼ら整備士達も一丸となって新型機開発、不知火弐型完成のために頑張ってくれた。特にユウヤを初めとした衛士達は唯依と直接話し触れ合う機会も多く、彼女の情熱をよく理解し協力してくれているわけだが、整備スタッフとは交流を持とう持とうと思いつつもなかなか、ヴィンセントなど一部を除いては持てずにいたのだ。 人類の未来が懸かっているとは言え、それが任務だからとは言え、整備スタッフも皆生身の人間だ。ほぼ不休のままという苛酷な状況下でひたすら働き続けたのではやがてまいってしまうのは自明の事であったのだ。 「それに……ですが」 「それに?」 まだ自分が気付かずにいた点があるのかと、己の不明を恥じるかのように唯依は続きを促した。 「……失礼を承知で言わせていただきますと、ですな。整備スタッフの大半はその、男です。しかも若い独り者が多い。そんな連中からは……情けない話ですが、中尉がブリッジス少尉ばかり特別視していると……まぁ、平たく言えば嫉妬です。馬鹿馬鹿しいとお思いでしょうが……」 思わず頬に朱が散るのをグッと堪え、唯依はなんとか平静を保とうとした。 (ユウヤを……と、特別視? ……う、あぁああ!? ……わ、私は大馬鹿だ!) 周囲には自分の心中に秘めたる想いなど何も気付かれていないとばかりに思い込んでいた唯依にとって、あまりに衝撃的な話だった。 が、よくよく思い返してみればそうとられても仕方がない。XFJ計画の日本側開発主任であり、不知火弐型開発の責任者として、当然スタッフには平等に接してきたつもりで、けれど実際にはまったくそのようなことは無くそれどころか自身の恋心が整備士達の不満を募らせる原因の一端を担っていたとは汗顔の至り、顔から火が出る思いだった。 「……す、すまない。確かにその通りだ」 深々と頭を下げ、唯依はグッと口を一文字に引き結んだ。 一度こうなってしまうと、生来の生真面目さが災いしてか唯依はネガティブな思考の渦に巻き込まれてしまう。 己の短慮を恥じ、無意識に恋に浮かれていたのであろう不純さをただひたすら頭を下げることで詫びるしか出来ないのが彼女だった。 「ちょっ、ちゅ、中尉! 頭を上げてください! 別にそこまで深刻な話でも無いんですから! ただ、そんな感じでふて腐れてる馬鹿共もいるって話で!」 「しかし、私は……」 しょんぼりと肩を落とした唯依の姿は、誇り高き日本帝国軍人のものではなく失敗を悔い嘆く少女のものだった。 「ま、まぁそれで話を最初に戻しますとね。連中のつまらない焼き餅にも幾ばくかのお情けを、と申しますか、これまでに話をする機会もなかった奴らのために親睦会でも開いたらどうかと思ったワケでして」 事ここに至って、唯依の側に断る理由は一切無かった。それどころか、彼の申し出はありがたくて涙が出そうだ。 「……重ねてすまない。全ては私の至らなさだ。……その、感謝を」 「いえ、とんでもない! ……では、親睦会にはご出席いただけるということで?」 「ああ。こちらこそ、よろしく頼む」 笑顔で頷く整備士の頼もしさに、唯依は改めてXFJ計画――不知火弐型開発に携わっている全ての人々への感謝で胸をいっぱいにしていた。 男の笑みに隠された影は、ついぞ唯依の眼に映ることはなかった。。
親睦会の内容自体はごく有り触れたものだった。 現在は閉店しているため、こういった集会やパーティーの会場として貸し出されているらしい店舗施設の広間を使用した簡単な立食会。 ヴィンセントなどの普段から唯依と接点の多い者は今回は敢えて参加しておらず、これまでにまともに会話したことのない者などを中心に募ったというのはどうやら本当のようで、唯依は見覚えはあるのだけれど話した記憶のない、名前もよく知らない整備士達とひとときの談笑を楽しみ、また戦術機の整備論に華を咲かせた。 なるほど、話してみれば誰も彼も整備士としての一家言のある者達であり、今までどうしてもっと積極的に彼らと話そうとしなかったのかを後悔しつつも、唯依は今日この場を用意してくれた皆に心より感謝し、酒食を共にした。 一時間、二時間。 時間が経てば、整備士達は男性で、しかもほぼ全員が本日分の作業を終えてから真っ直ぐこの会場へと足を運んで来ている。となれば食よりも酒が進むようになるのは当然であり、唯依もまた折角の場の空気を悪くするわけにもいかず勧められるままに「もう少し、あと少し」とコップに注がれた安物の合成アルコール飲料を喉に流し込んでいった。 年若と言えどすぐさま酔いつぶれてしまうほど弱いつもりはなかったし、何より日本にいた頃から付き合い酒くらいは経験している。 だからこその不覚だった。 (……少し、飲み過ぎたかな? でもまだ、大丈夫。彼らとは、もっと色々と話したいこともあるし) 唯依の性情は、どれだけ厳格気丈にあろうとしていても根っこの部分においてはあくまで善良なそれだった。やや赤く染まってきた顔に、あくまで笑顔を浮かべ続けていた唯依は、故に結局は最後まで気付くことはなかったのだ。 いつの間にか、彼らの雰囲気がガラリと変わっていたこと。 勧められる酒に混入されていた薬についても。 「……あ、れ?」 「おや、中尉?」 不意に目眩を覚え脚を縺れさせた唯依は、すぐ隣にいた整備士二人に支えられながら、笑顔で「すまん、大丈夫だから」と返すと自身の以上を訝しがりつつもなんとか体勢を整えようと両脚を踏ん張った。 (もしかして、飲み過ぎた? ……でも) 気付けば身体は火照り、頭は熱でもあるかのようにボーっとしている。今の今まで特に異常はなかったのにと、帝国斯衛所属の衛士として自己管理に特に厳しくあたっている己を過信しすぎたのかも知れない未熟さに唯依は相貌を歪めた。 「中尉、大丈夫ですか?」 「何なら、少しお休みになられた方が」 「あ、ああ。いや……大丈夫。少し、躓いただけ、だから」 整えたつもりの体勢が、まったく駄目だった。唯依の身体は二人の整備士に支えられたまま、脚は中の骨が溶けてしまったかのように真っ直ぐ立ってくれない。 「……はぁ、はぁ」 息が、荒い。 下着が汗でグッショリになっていた。シャツも素肌に貼り付いて、気持ちが悪い。 感じとしては、夏風邪のそれに似ていた。 ……けれど違う。風邪とは、何かが根本的に、絶対的に異なっている。唯依の中の何かが、これは風邪なんかではないと必死に叫んでいた。 (なん、だろう……フワフワする。眠い、ワケじゃない……意識は、ハッキリしてて、感覚も妙に……鋭敏なような……――) 「ひゃぅんっ!?」 突然、腕と脇腹に電流が走ったかのような気がして唯依は眼を見開いていた。 「ちゅ、中尉?」 飛びすさらなかったのは、いや、力が入らず飛ぶことすら出来なかったのは幸運か。彼らには余計な心配をかけたくはない。 しかし、本当にどうしてしまったのだろう。 今のは、ただ、ほんの少し―― 「やはり具合が悪いのでは?」 「中尉もお疲れのようですし」 ――心配し、自分を支えてくれている彼らの手が擦れただけなのに。 「……あ、う……うん」 曖昧な返事をしてから、唯依はどんどん熱っぽさの増していく頭をゆっくりと動かして、自分へと注がれている部屋中の視線を見回した。 二十人以上の整備スタッフ達。 みんな、見ている。 調子の悪い自分を心配して……気遣って…… (……う、……あ、……あれ?) 何かが、おかしかった。 「さぁ、タカムラ中尉」 「ぅ? ……ん、……ふぁああっ」 ほんの少し彼らの手が擦れただけで、唯依の身体は過剰な反応を繰り返していた。その刺激が余計に正常な思考を乱し、低下させていることに、唯依は気付かない。既に気付くだけの思考能力は失われてしまっている。 「あっ……ん、ぁあ♥」 甘ったるく蕩けきった喘ぎ。耳の中に反響するその声が自分の発したものなのだと、もうこの時点で唯依にはわからなくなっていた。 「中尉は、本当にね。気を張りすぎなんですよ」 「そうそう。ここらで少し、ね? 息抜きも、覚えませんと」 身体を支えてくれていたはずの手は、いつの間にか胸や太股に回されていた。 機械油で汚れた、節榑立ったゴツい手。 どんどん増えていく。獲物に群がる獣のように、唯依の肢体へと彼らの手は伸ばされ、触り、まさぐり、撫で、揉みしだいて―― 「はぁあっ♥ ん、あっ♥ ……ひゃぁああああんっ!」 桃色の霞が掛かったような頭で、唯依はその優しくも激しい快感にすっかり溺れてしまいつつあった。
別に強力な媚薬や催淫剤などではない。 前線で兵士達が恐怖を紛らわすために服用しているモノを薄めて酒に混ぜておいただけだ。中毒性や、後遺症の類は何も心配しなくていいし、元々身体には大して残らないモノなので、コトが終わった後に検出されるようなこともあるまい。 それはいいのだ。 「んふぁあああああっ♥ いいィイイ、おっ、おひぃいいいイイッ!? チンポぉッ♥ 勃起したチンポが奧まで届いてるぅ膨れた先ッポで子宮叩かれりゅぅううぉおおおおほぉおおおおオッ♥ これスゴひぃいいッ強いのキてる強いのキてるぅうはぁああああチンポチンポぉおおッ♥」 「おっ、うぉおおおっ!?」 もっとも驚かされたのは、唯依の反応だった。 酒に酔い、薬に酔い、熱に浮かされ、整備士達に全身をまさぐられ快楽の虜と成り果てた唯依の秘所を刺し貫いた時、彼女ははっきりと処女だった。まったくの未経験、男など知らぬ乙女だったのだ。 破瓜の痛みに震え、それでも迫りくる快感に甘えた声を漏らしながら、彼女は驚異的な速度でセックスに慣れていった。複数の男達を同時に相手取る、淫獣さながらの行為を彼女の肉体は受け入れたのだ。 「はぉおおっオッ♥ ほひぃいいンくぁあああああっ! イイッ、イイのぉもっとシてぇ激しくもっともっとチンポ突いて動かしてぇえオッパイもおクチもオマンコもグチュグチュ犯しまくってぇええやぁああああ深いィ深いぁああああッ♥」
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元々素質があったのか、それとも普段から毅然としていたその内面には抑圧されたドロドロとした欲求が溜まりに溜まっていたのかはわからない。 ともあれ、行為が始まって三十分もする頃には唯依は誰憚ることなく淫語を叫ぶようになり、片時たりとも放したくないとばかりに肉棒を握り、しゃぶり、前後の穴にくわえ込んで、今なおこうして狂ったように嬌声をあげ続けていた。 「おぉおおおおっ! おおっ、おぉあぁああああグリッとキたぁああオマンコ入口のところぉグリグリってキたぁあァアはぁああアッ♥ 節くれ立った勃起チンポのぉカリがカリが引っかかってグリグリってンひぁあああああああッ♥ このおチンポイイのぉたまんないのぉおおおッ♥」 別人のようだ、と。 肉棒を求めて涙と涎で顔をグチャグチャにして乱れ狂う唯依を見て、整備士達は薄ら笑いを浮かべながら最初は皆そう思っていた。 鼻持ちならない日本人の小娘。 馬鹿馬鹿しい理想論と実現不可能な精神論。無茶苦茶なスケジュールにただただ忙殺されていく日々。 世界は戦争をしている、BETAという化物を相手に劣勢を強いられ続けているとわかっていてなお反発せざるをえない感情の憤りが辿り着いた発露。せめてあの小娘を抱き、汚し、壊し、そうでもしなければやってられないという整備士達の狂いかけた劣情は、今や奇妙な昂揚で塗り替えられていた。 「ひゃぁあああンッ! もっとキてぇもっと突いてぇえッ♥ 唯依のぉ唯依のオマンコ奧の奥のまでチンポで串刺しにしてぇええぬほぉおおおおおオオッ!? おぉおおはああぁああああッ♥ キスしてるぅ子宮キスしてるチンポとキスしてるぅうはぁあああおチンポぉおッ♥ おッ♥ おッほぉおおおおおんッ♥」 別人などでは、無い。 彼女は、彼女こそは篁唯依なのだ。 あの気丈に、凛として檄を飛ばす女傑姿もそうなら、まるで今まで覆い隠していた本性であるかのように乱れる今のこの痴態も、全て。 男達の欲望を全て受け止め、精を啜り、饗宴に啼き喘ぐ雌の情念に、彼らは皆心の底から打ち震えていた。 二十人以上もいたとは言え、既に開始から四時間近くが経過しようとしている。全員が複数回射精し、部屋中が雄と雌の交わる饐えた匂いで充満してなお誰も休もうとしない。休めないのだ。 それ程までに、唯依は魅力的だった。 淫蕩に溺れてなおその瞳は吸い込まれそうなくらい蠱惑的で、見つめているとそれだけで股間が収まらなくなる。疼いて疼いて、彼女を抱かなければそのまま弾け飛んでしまうのではないかと錯覚してしまう。 雄も雌も、完全に溺れきっていた。 「ンッはぁアアアアアアッ! ビクビクしてるぅマンコのナカでチンポ震えてる射精しようとしてるのわかるぅうッ♥ ぶっとくて硬いチンポの先膨れてる膨れてるぅう♥ 射精してぇたっぷりナカで射精してぇえチンポ汁子宮にブチまけてぇええッ! グツグツって煮えてるチンポ汁欲しいの欲しいのぉおッ♥ グリグリって子宮ほじりながら射精してチンポ汁いっぱいィひぃいいイイッ♥」 「お、おぉおおお射精すぜ、お望み通りたっぷりチンポ汁注いでやるぜぁああ!」 「待てオ、俺もッ! 乳マンコに射精すッもう駄目だぁあああッ!!」 「グッあぁあああコッチももぉ……がぁああっ!?」 「イクぞっ! たっぷり射精してやるからしっかり孕め、受精しろやぁあ!」 「んふほぉおおおおおオッ♥ はひッ! はひぃいいいッ♥ ……ひまふぅ! 孕む、孕みまふゥウ♥ あぁあああひゃっ、ヤッ、クるっ♥ 精液せぇえきィヒィイイッ! おふっ、いぉおおんはぁああぉおおおおおおおおおんッ♥」
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弾ける。 中でも外でも真っ白に弾けていく。染められていく。 「はふぁああああああッ♥」 流れ込んでいく伝い落ちていく。 大量の精液。白濁として、やや黄ばんでいて、生臭くて、苦くて、それなのにたまらなく甘露なそれが全身を隈無く満たし、唯依を、堕とす。 「ヒぁああああああッ、き、くひぃいぁああ……き、きらぁ♥ せぇえきぃいっ、おヒンポじりゅドクドクってきらぁあ♥ んぶっ! お、ぬひぃいい……あぁあああ♥」 「おっ! お、おぉおお……ッ!」 子宮口に亀頭の先端を押しつけたまま、唯依に挿入していた整備士は腰を小刻みに振って一滴たりとも精液を外に漏らすまいぞと射精し続けた。 唯依もまた、全て膣内に取り込み、染み込ませようとでもするかのように自分から男に身体を押しつけ、グッと膣口を締めあげる。 さらには手で握ったモノも、胸に挟んだモノもその他身体に押しつけられているモノ全て愛おしむように扱き、擦りつけ、唯依は全身を使って雄の獣欲をこれでもかと受け止めていた。 無論、自身の獣欲の赴くままに、だ。 理性など無い。 正気なんてとうに失っている。 快楽こそが本物だった。 あれだけ心の中を支配していた想いですら霧散し、思い出せない。自分の心の中に住んでいた人の面影が、消え去ってしまっていた。 身体の奧に灯った淫欲の炎だけが、今の唯依をこの世界に照らし出していた。 己を律し戒め続けてきたこれまでの人生全てが吹き飛び、新たに再構成されていくかのような、今感じている悦楽は、篁唯依の再生だった。 「おふっ! おぉほぉおおおおおッ……ぉお♥ チンポぉ……おチンポ♥ はぁあ、あああぁおぉ……ンッ♥ チンポ汁……流れ込んで……ひゃぁあアンッ♥」 そのためには足りない。 全然、足りていない。 「イイひぃいイッ♥ あ、あぁあああ……みぃ、満たされてくぅう……ふぁあああっ♥ 私の、ナカぁ……チンポ汁、染み込んでくぅ……んっ♥ ……おっ♥ ほ、ぉお……♥ 孕むゥ♥ コレ、受精ぇえ……あぅ、ぁああああ……〜〜っ♥ まだ、射精てるぅ……オマンコ、子宮まで全部熱くてぇ……んはぁあああああ……ッ♥」 「うっ! あ……ま、またっ」 そうこうしているうちに、男達の肉棒は再び膨張していた。その事を感じ取り、唯依の眼と唇がニンマリと笑みを形作る。 まだ、感じさせてくれるのか、と。 そう言っているかのようだった。 「うンッ! うんぅウッ!! もっと、射精チンポでもっと感じさせへぇエッ♥ イクからぁああっ♥ 受精ぇシながら何回もぉ、何回でもイクからぁあ孕ませチンポで私イキまくるからぁあッ♥ んひゃぁああッ! ほっ、ぬふぉおおおンッ♥ ヒグぅッ! は、はりゃ、はりゃみながらイクゥうッイキ狂ふぅううううううッ♥」 「がっ、あぁあああああッまた射精るぅうう!!」 「搾り取られぇッおぉおおおおお!?」 「ひぐぁああああっ!」 本当に連続なのか、整備士達は自身の射精量に驚愕していた。 痛いくらいに膨張した肉棒から、際限なく精液が迸っていく。 「ヒャはぁああああああああああああアアアアアアアッ♥」
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溶けてしまいそうだった。 何もかもが。 溶けて、流れて、拡散して、消えてしまいそうで。 「あふぁあああ……♥ あぁああぉおおおおンッ♥ また、ぁ……イッひゃったぁ♥ おマンコォ……オッパイもぉ、手も、足もクチもぉ……全部、おマンコォ♥ マンコイキしひゃったぁあ……♥ ひ、はぁあ……♥」 ズルリ、と。 ようやく肉棒が引き抜かれ、その微かな衝撃にさえ唯依は身震いした。 胸からも手からも、ようやく硬さを失ったモノが離れていくその寂寥に、唯依は子宮が疼いて仕方がなかった。一瞬たりとも彼らと触れ合うのをやめてしまったなら、今の唯依は自己を保てそうになかった。 だからこそ―― 「……ンッ♥ ……は、あぁ♥」 ――さらに、求めるのだ。 「ふぅう……はぁアッ♥」 自ら秘所を指で開き、尻を振るう。 ただ男に媚び、誘っているのではない。そのように容易いことではないのだ。 「ねぇ……まだぁ、足りないのぉ♥ だから、ね? ……もっと、勃起チンポぉ♥ 私ぃ、もっと、もっと……みんなと、繋がりたいからぁ♥ チンポとぉ、マンコでも、お尻でも、胸でもおクチでも繋がってぇ……♥ ドロドロに、溶け合うの……♥ そうすれば、みんなも、不満なんて無い……でしょう? ……んぁああああンッ♥」 ゴクリ、と。 生唾を呑み込む音が聞こえ、唯依は舌なめずりをした。 目の前には新たにそそり勃つ無数の剛直。彼らも、二回でも三回でも精液を注いでくれるに違いない。 「……あッ♥」 膣口に、亀頭が触れる。 蕩けそうなくらい甘い感覚だった。 「ふぁああっ♥」 自らを満たしていく新たな充足感に、唯依は泣きながら悦びを露わにしていた。
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