甲魔忍辱帳
「シズカさん!」 トモエの悲痛な叫びに、シズカはいつも通り、飄々とした態度を崩すことなく笑みすら浮かべ、戯けた動作で右手をヒラヒラと舞わせた。何の心配も要らない、気にしないでいい、と。言外にそう告げるかのように。 そうだ。 トモエは、何も気にしなくていい。 そもそもトモエの持つ地図に難癖をつけ、二日前に立ち寄った街で住民から注意されたにも関わらず女王の都ガイノスへの近道とばかりに難所抜けを強行しようと言い出したのはシズカであったのだし、因果応報、責任の所在からしてみればやはりこうなるのは仕方のないことだ。 「……はは」 乾いた笑みを浮かべ、シズカはヒノモトではあまり馴染みのない物の怪――いやさ、この大陸では人間に敵しながら生きる比較的ポピュラーな亜人種たるオーク族――達が手ぐすね引いて待ち構えている方へ歩を進めた。 もう興奮してたまらないとでも言いたげな、下卑た豚のような顔。 醜悪だ。あれならば甲魔の外道蝦蟇の方がまだ愛らしくも見える……気がする。 「グヒヒ。物分かりのいい姉ちゃんだでよ」 「おぅ、おぅ。グブブ。オラァ、物分かりの良い姉ちゃんは大好きだぁ」 近付いただけで鼻を塞ぎたくなる、オークの臭気。彼らが口を開けばそれだけで周囲には吐き気を催す有害な口臭が撒き散らされていく。 普段から何を喰っているのか。おそらくは野生の獣の肉や、森の木の実、雑草、さらには……今の自分達同様、捕らえた人間の……肉か。 油断があったのは、確かだ。 街で受けたオークの集落が近いという忠告を、『所詮は低俗な物の怪の類』と鼻で笑い飛ばした自分に、今さらながら嫌気が差す。 大陸に来てから緊張のし通しであるトモエにハッパをかける意味でそうしたのが完全に裏目に出てしまった。言葉の上ではオークなど何するものぞとタカを括りつつも、自分はもっと冷静に、冷徹にあるべきだったのだ。 かつての甲魔忍軍頭領が、とんだお笑い種だった。 光も射さない鬱蒼とした森の闇の中、オークの群れに追い立てられたシズカとトモエ。オークは単純な腕力もさることながら、一体一体の戦闘力が人間と比べ極めて高く、特に彼らはこれまで討伐に来たのであろう人間を相手に充分以上に戦い慣れている様子だった。一方でオークとの戦い方や、彼らのはる一見原始的且つ効果的な罠の種類など知識の無かった二人は、逃げ場を失った哀れな獲物として狩られる他無かったのだ。 そして連れてこられたのは彼らの集落。 オークなどの亜人種は、基本的に雄ばかりなのだという。 彼らは同種の雌を孕ませて繁殖するのではない。人間やエルフの女を、時には天使や魔族ですら犯し、孕ませるのだ。 自分達を見る連中の視線に、流石のシズカもゾッとした。 男に犯されるなど、別段初めてではない。甲魔忍軍の女忍者など務めていた身であれば、日常茶飯事とは言わないまでも並の女とは比較にならないだけの経験はある。それこそ傍目にも処女であることが丸わかりなトモエなどとは、その点では生きてきた世界が違いすぎる女がシズカだった。 そんなシズカであっても、オーク達の旺盛な性欲、繁殖欲は背筋の凍るものがあった。目の前の雌に対して彼らがどれだけ昂ぶっているのか、トモエも本能的に察したのかあの雄壮な武者巫女がずっと怯え通しだった。 ――だからこそ、シズカは至極あっさりと、当たり前に決意したのだ。 「シズカさん!」 トモエの悲鳴が再び聞こえた。 あんなにも必死に、自分の身を案じてくれている――忍の世界に生きていた頃からすれば考えられないことだ。あの非情にして無情、ただ殺し殺されるだけだった頃に比べれば、今の自分はなんて幸福なのか。 だからこそ、シズカは笑って身を差し出した。 オーク共の、肉欲の真っ只中に。 「……ほーら。ったく、そんな物欲しそうな顔してさぁ。どんだけ溜まってるワケ?」 「グブ! グブブ! 溜まってる、溜まってるでよぉ。なぁ、この前に人間の雌捕まえて犯したのはどんくれぇ前だぁ?」 「確かぁ、三ヶ月くれぇ前でなかったか?」 「おう。そんだそんだ!」 口々に捲し立てながら、既に腰布など取っ払い隆々とそそり勃つ剛直を隠しもせずにオーク達はシズカを取り囲んでいた。 (……うっ、な、なによ……アレ) 改めてオークの歪な肉棒をまざまざと見せつけられたシズカは、その臭気に勝るとも劣らぬ異形に思わず顔を顰めていた。 大きい。 人間の平均的な肉棒と比べ、二倍近くはあるのではないだろうか。特に亀頭部分など子供の握り拳程もある。エラもパンパンに張って、あんなものを突っ込まれて激しく抽挿された日には膣襞など根刮ぎ持っていかれそうだ。 特に目を引いたのが、陰茎部分にびっしりと生えたイボだった。ゴツゴツと、海辺の石に貼り付いたフジツボのようなそれらは、肉棒がビクンと脈打つたびに小さく蠢いている。 気持ちが悪い。 臭気のこともあってか、シズカは頭がおかしくなりそうだった。 それでも、シズカは抵抗しようとはしなかった。ただ黙って、妖艶な笑みを顔に貼りつけたまま、乾いた唇を舌で舐める。 「そいじゃま姉ちゃん、言った通りオラ達が全員チンポさ満足するまで相手してもらおうでねぇか。そん代わり、そっちの姉ちゃんには手ぇさ出さね」 見るからに低俗で下劣なオークとの口約束。 何の保証もないけれど、そこに縋るよりシズカには他に手がなかったのだ。 「シズカさん! シズカぁあっ!!」 (あーあー、そんな泣かないでよトモエ様ったら) 自分のためにあんなにも涙を流してくれるトモエのためなら、オーク如き、何十が何百匹であろうとも物の数ではない。強がりではなく、本気だ。 「ええ、いいわよ。……愉しませてもらおうじゃない。ご自慢の、オークのデカチンってやつを」 「ブッヒャッヒャ! ええど、ええどぉ! こっだらことさ言う姉ちゃんは初めてだぁ。望み通り、幾らでも味わわせてやるべぇや!」 「んだんだ! たーっぷりマンコのナカさチンポ汁ブチまけて、オラ達の子供さ孕ませてやっからよぉ」 「オークのチンポは、人間の雄のしょべぇモンとは出来が違ぇからよぉ。すんぐにヒィヒィ言わせてやるで、覚悟すんべよ?」 ゲラゲラとオーク達の品のない笑い声が響き、野太い腕がシズカの忍装束へとグッとかけられていた。そのまま、一気に胸を覆っていた布が両脇へずらされ豊満な乳房がまろび出る。 「ちょっ、いきなり――くぁあっ!?」
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粗野で、乱暴極まりない手つきだった。 シズカはその場へ押し倒され、ゴツいオーク達の手で胸を、そして全身の肉を揉みくちゃにされた。 「いぃうっ!」 女を感じさせ、悦ばせようなどという心積もりの一切無い、己だけが気持ちよければ構わないというあまりに自分本位なそれは、とても愛撫と呼べるものではなかった。ただまさぐり、女を貪ろうとしているだけの欲望の塊だ。 「痛ッ! ちょ、ちょっと、もう少し優しく……いぁあっ!?」 乳首が抓られ、乳房が握り潰され、秘裂には豚のような鼻を押しつけられてフゴフゴというまさに獣そのものの音をたてて匂いを嗅がれている。 自分が獣に押し倒されているのだということを今さらながらに実感させられ、シズカは悔しげに下唇を噛んだ。 「フゴ、フグゥ! ……ブフフゥ。人間の雌はぁ、い〜い匂いだぁ。森の獣とはぜぇんぜん違う。甘酸っぱくて、雄を誘うスケベぇなマンコの匂いだぁ」 「マンコだけでねぇぞ。腋だってよぉ」 「ひぅうんっ!?」 腕を持ち上げられ、腋の下に突っ込まれた鼻が同様にフゴフゴと匂いを嗅いで、否、啜っているとでも言った方が正しいか。二日前に街を出てからずっと歩き通しで、その間は風呂はおろか水浴びもしていない。掻いた汗の匂いは当然ながらそのままだ。 秘裂と、腋と。他にも、身体中。 卑しい獣に、老廃物の匂いを嗅がれている―― 「やっ、ひぁああっ!」 ――ゾクリと、背筋を震えが走った。 「フンゴ、ブブ、フグゥ! たまんねぇ、たまんねぇ匂いだぁ……姉ちゃんよぉ、こっだらドスケベなカラダに、ドスケベな匂いさして……相当な好きモンだろぉ?」 「ブヒヒヒヒ! ちげぇねぇや!」 嘲笑されている。 シズカの頬に朱が散った。 同種族――人間の男に嘲笑われるのではなく、このように下等で醜悪な獣人から見下されるなど、忍の者であっても初めての経験だった。どんな誹りや拷問にも耐え抜いてきた精神が、オーク共の言葉の前には薄氷のようでシズカは怖ろしかった。もしかしたら、それはトモエと出会い、共に旅を続けるうちに冷徹な忍からただの人間へと自分が戻りつつあったせいなのかも知れない。 心細いなんて、いつ以来に抱いた感情だろう。 「ちょ、ちょっと、……そんな、匂いばっかり、嗅がない……で……んっ」 「だってよぉ、こんな匂い幾ら嗅いだって飽きねぇよ」 「そんだそんだ! ……コッチもぉ」 「あひぃいいっ!?」 突然のことに、シズカは思いっきり背を仰け反らせていた。 (な、なに? ……今の) ジンジンと、股間の……さらに後ろから。 (ま、さか……お尻を……っ) オークの硬く野太い指が、シズカの肛門をまさぐり、さらには窄まったその排泄用の穴を僅かにこじ開けていた。 「フゴ、プゴォオオッ! ……コッチの匂いもぉ、ゲヒヒ。たまんねぇだぁ」 (ウ、ウソ……な、何なの、こいつッ!? あ、あたし……お尻の……? 内蔵の匂いまで、直接嗅がれて……ヒィッ!?) オークの指がモゾモゾと尻穴を拡張していく。やはり乱暴そのものの手つきで、まるで尻穴に直接鼻面を突っ込もうとしているかのようだった。 尻穴での性交も、シズカは経験はあった。けれどこんな、このようにそこから直接腑の匂いを嗅がれるような事は、まったく初めてだったのだ。 「ブゴォ。綺麗な姉ちゃんはクソ穴の匂いもエエ匂いだでなぁ。オラァそれが大好きなんだぁ。グフ、グプププ!」 (こ、こいつ……何を、言って……――) 「ひゃぃいいいっ!?」 指と異なる感触が、尻穴の皺を刺激していた。 例えるなら、ヒルかナメクジか。ぬめったものが、シズカの菊門をなぞり、這いずり、ビチャビチャとイヤらしく、そして汚らしい水音が響いてくる。 そのオークは執拗にシズカの尻穴を責めた。手つきも舌使いも粗野なのに、妙にねちっこく、まさに嬲りモノにされている感じだ。羞恥よりもなお激しい感情に、シズカは頭を振った。 「うっ、あ……く、ぃ……あぁあっ」 「グフ、グフフ。感じてきただかぁ姉ちゃん? ケツ穴とマンコから漂ってくる匂いが、少しばかり変わってきたでよぉ?」 「な、にを……言っ……おっ、はぁあっ!」 仰け反り、身を捩り、シズカは何とかオーク達の拘束から逃れようとした。無遠慮な指はなおも尻穴に入り込み、直腸の壁を不潔な爪で引っ掻いている。その何とも言えない嫌悪感とむず痒さは、耐えられない。 「いっ、あ……ぅあっ、……はっ、おぉ……ん、くぅうっ」 「ブヒヒ。くせぇくせぇ。雌の匂いがプンプンしやがるぞぉ」 「く、そ……ぉ……」 オーク達の腕力も、体重も、いかに甲魔忍として鍛え抜かれているとは言え、シズカの細腕でどうにかなるものではなかった。このまま尻穴を辱められ、嬲られていくのかと諦観が頭を過ぎったその時、 「……グフフ」 「……え?」 不意に、オークが尻穴から指を引き抜いていた。 意外な程にあっさりとした反応に、肛虐はもう終わったのかとシズカはホッと胸を撫で下ろし、気を抜いてしまった。 その甘さは、一瞬の後に後悔となって押し寄せる。 「んぐぅううっ!?」 「グフ! グフフ!」 何が起こったのか、シズカはわからなかった。 目の前に巨大な何かがある。先程までよりも強烈な臭気が鼻腔を満たし、吐き気と同時に目尻からは涙が溢れ出ていた。 (なっ、なに、なんなのよ!?) 混乱する頭で、目前の影の正体を探ろうとシズカは涙で滲んだ視界をいっぱいに見開いて――ようやく、それが何であるか気付いた。
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「うっ、ぐ、ぶぅううっ!」 「グフ、ブヒヒ」 デップリと肥えた、オークの尻。 巨大な肉塊がシズカの顔の上をズシリと圧迫していたのだ。 「んぐっ、ふごぉおおおっ!!」 息が、出来ない。 オークの体重は、果たしてシズカの三倍、いや四倍はあるだろうか。その全てがのし掛かっているのではないにせよ、顔面に押し当てられたそれは口も鼻も完全に塞ぎ、シズカはパニックに陥った。 (まさか、このまま殺すつもり!?) オークの意図など読めるわけもない。いったい何のつもりでこのような真似をしているのか、問おうにも満足に口を動かすことすら出来ない。 苦しい。 目の前が真っ暗だ。 肉と肉の隙間からかろうじて入ってくる僅かな空気を必死に吸い込む。同時にオークの排泄物混じりの悪臭が鼻腔どころか胸の中まで一杯に満たし、シズカは死ぬような想いで手足をばたつかせた。 「おっ、ぶ……ぐ、……ひぃ……ご、……ぁ」 「グヒヒ! これだこれだぁ。人間の雌がよぉカエルみてぇに藻掻いてやがる」 「たまんねぇなぁ。普段オラ達をバカにしてる人間がブヒブヒ鳴いてる様はぁ」 オーク達が腹を抱えて笑っているのが聞こえてくる。 シズカの思考は、暗い絶望に塗り潰されようとしていた。今までにも死を覚悟したことは何度となくあったが、果たしてここまで無様な、人としての尊厳も、闘士としての誇りも、闇に生き闇に死すべし忍にさえ残されていた僅かな矜持ですらオーク共は踏みにじろうとしているのだ。 「……が……ぁ……は……っ」 トモエの泣き叫ぶ声が聞こえた気がした。 朦朧とする意識の中で、シズカはゆっくりと、トモエのいるであろう方へ手を伸ばそうとした。……が、届かない。どうしようもなく、届かない。 (……ああ、もう……ダメ、なのかなぁ) 忍としての冷静さが、残酷なまでに肉体の限界を伝えていた。 微かに呼吸は出来ている。けれど充分ではない。真綿で首を絞められるかのように、シズカの命脈は絶たれつつあった。 何も見えなく、何も聞こえなく、何も感じられなくなっていく。 闇の汚泥に沈み込もうとしていく中、 「……グブヒヒ」 「――ぶはぁあっ!!」 空気が一気に肺に流れ込んでくる。何が起こったのか考えるよりも先に、シズカは失われかけた己の生命を手繰り寄せるかのように呼吸を繰り返した。 痙攣を繰り返す身体、激しく上下する胸、眼を見開いた顔の真上で、オークが、尻を浮かせていた。ニタニタとイヤらしい笑みを浮かべながら、自らの肛門の真下にあるシズカの無様な姿を見下ろしている。 「安心しろやぁ、姉ちゃん。このまま殺したってよぉ、おもしろくもなぁんともねぇ」 「そんだそんだ。あんたには、オラ達を全員キモチよ〜ぐイかせてもらわにゃなんねぇんだからよぉ」 「……あ」 オーク達の視線にシズカは背筋が凍った。 死の恐怖を味わった女の、あまりにもか弱い姿がそこにはあった。
「……はっ、あ……いぅ、……んっ、……やぁっ」 今にも掻き消えてしまいそうな程に、か細い声。 「グフフ……いいぞぉ、姉ちゃん。い〜い具合だぁ」 オークのはち切れそうな剛直を胸に挟み、今のシズカはかつての彼女を知る者ならば誰もがこれが本当にあの甲魔忍軍の元頭領なのかと疑わざるをえない程に弱々しい姿だった。 「まったく、極上の雌肉だべや」
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乳肉と肉棒が擦れ合う音をぼんやりと聞きながら、シズカは半ば意識を失いつつあった。オークによって殺されかけ、気が狂いそうになる悪臭を直接嗅がされ続けた結果だ。 「……ぁ……ぅ……」 オークの体臭は、きっと毒に違いなかったのだろうとシズカは逝きかけた脳でそんなことを考えていた。顔面を圧迫はしていなくとも、オークの尻はすぐ鼻先にある。シズカの顔面に跨り、乳房を犯しているオークは気持ちよさそうな呻き声をあげ、柔肉をこねくり回していた。すっかり夢中なようだ。 もっとも、夢中になっているのはそのオークだけではなかった。 「ブヒヒ。乳もキモチ良さそうだが……こっちもたまんねぇ」 「おう。グフぅ……この女ぁ、どこもたまんねぇぜぇ」 シズカの身体へ、オークの巨躯が前後から押し潰そうとするかのように沈み込んでいた。膣穴も、尻穴も、剛直によって深々と貫かれてしまっている。人間の逸物とはあまりに違いすぎるサイズと感触は、むしろシズカが正常な意識を保っていたならば耐えられなかったかも知れない。 それはまさしく肉の饗宴だった。 オークの身体はブヨブヨの脂肪の塊のようでいて、実際には脂肪の下には屈強な筋肉が詰まっている。その逞しさをかろうじて受け入れていられるのもシズカのような女であればこそで、そんな最高の玩具を手に入れたことにオーク達はかつてない興奮を見せていた。 これまでに捕らえた人間の女なら、意識を失うどころか既に廃人も同様になっていたところだ。それでも性処理穴として機能するならばとオーク達は不満もなく死ぬまで犯してきたわけだが、シズカは違う。彼女はまだ生きているし、意識もある。 だからこそ、ここから先が楽しみで仕方がない。 「ブフフ。すっかり静かになっちまっただなぁ。まぁ、仕方ねェか。それも身体が馴染むまでの、もう少しの辛抱だでなぁ」 濁った目を僅かに動かして、シズカはオークの汚らしい尻を見上げていた。 何を、言っているのだろう。オークの言葉は特に意味を為さず、ただ言葉として耳に入り、抜けていくだけだ。シズカの意識は既に闇の中にあった。 何も、わからない。 意識と身体が幾千幾万の欠片へとバラバラに千切られ、広大な海へ撒かれたかのようだ。ただユラユラと、シズカだった欠片が海の上を漂っている。 一つにまとまらなければ、という意思が……湧いてこない。 「……く……は……ぁ」 「グフフ。もうすぐだ。もうすぐだでよぉ。お……おぉおお」 オーク達の抽挿が速度を上げていた。 シズカの肉が赤く擦り切れる程に腰を振り、先端からは先走りの汁が漏れ出してシズカの胸に、膣内に、直腸に染み込んでいった。 熱い。 それは単なる摩擦熱であったのかどうか。 兎に角、失われつつあった意識でもシズカはその熱をはっきりと感じ取っていた。熱いのはオークに犯されている部位……だけかと、最初はそう思っていた。 しかし、違う。 「……ん……あっ」 ビクン、と。身体が跳ねた。 「ブフフ。始まったようだぁなぁ」 始まった――そう、身体の奧で、何かが始まろうとしている。暗い海の上を漂っていたシズカの欠片達が、ゆっくりと集まりつつあった。 パズルのピースのように、欠片があつまり、収まるべき位置に一つ一つはまっていく。いつしかシズカはそれを焦れったいと感じ始めていた。いったい何が焦れったいのか、けれど身体の芯が震えているのだ。 「……はっ……ん、ぁあ……」 一秒が、果てしなく長い。 今度は呼吸を遮られているわけでもないのに、息苦しかった。乳房を乱暴にこねくり回されているのとは別の、胸への圧迫感があった。 鼓動が激しくなっていく。 熱い。 身体の中も、外も。火傷しそうだ。 「……ふぅ、……あっ……はぁああっ」 発作的に、シズカは口を大きく開け、舌を伸ばしていた。その先にあるのは言うまでもなくオークの薄汚れた臀部。剛毛に覆われた陰嚢や尻の穴。 そして、肉棒を伝ってきた……先走りの、汁。 ほんの僅かな量だった。 殆どは乳房に擦りつけられ、染み込んでしまったのだろう。けれどオークの大量の先走りは、うち一部は陰茎を伝い陰嚢にまで辿り着き、今、シズカの舌の先に雫となってあった。 (……あたし……なにを……しようと、してるんだろう?) 伸ばされた舌の先が、届く。 一滴の、先走り。 オークから迸った、淫液。 そんなものを舐めてどうするつもりなのか。どうしたいのか。 わからない。わからないのだ。 それでも、発作的に―― 「……ん……ふ、はぁ……ッ」 ――シズカは、それを舐め取っていた。 「ブフフ! ……舐ぁめちまっただなぁ?」 いつの間にか、頭の中がやけにスッキリとしていた。春の夜明け、ヒノモトの黎明の一時を思い起こさせるかのような、目覚めの充足感。 オークの声もはっきりと聞こえる。 全身の感覚が鋭敏化していた。己が身にいったい何が起こったのか、シズカが理解するよりも先に、 「……え?」 ゾワリ、と。 全身を刷毛で撫でられたような悪寒がして、毛穴という毛穴が開いていた。 (なに? なになになになになに? 今の……今の今の……今……の――) 「えひぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッッ!!?」 直撃、だった。 見えない何かがシズカの身体の、精神の、存在の真芯へと命中していた。 意識が押し流されること数回。刹那のブラックアウトを繰り返し、より鮮烈に目覚めた肉体が再び膨大すぎるその感覚――即ち快楽によって切り刻まれ、再生し、刺し貫かれること実に十数回。 「いぃひぅうううううっ!? あっ! あッ! あッ! あッーーーーーーー!!?」 オークに跨られたままの状態で、シズカの身体は何度もバウンドした。 キモチ、良い。 全身が性感帯へと変じてしまったかのようだ。胸に挟んだ肉棒も、膣穴を犯しているものも直腸を剔っているものも大きさから形状まで全てが手に取るようにわかった。そして、それらが自分にいかに快楽を与えているのかも。 「グフフ。キモチ良いべ? キモチ良いべぇ?」 「オークのチンポ汁は特別製だでなぁ」 「んだ。どんな種族の雌だって、オラ達のチンポ汁を肌や、、マンコやケツに塗ったくられれば次第に脳味噌はトロットロに蕩けていくだぁ」 「そんでぇ、最後には自分から舐めたがる。飲みたがる。……そうしたが最後、もうただの雌だ。雌豚だぁ。チンポ欲しくてそれしか考えられなくなっちまう」 狂乱しながら、シズカはオーク達の言葉に今度こそ絶望していた。 さっきまで何もわからなかったのが嘘のように、今度はなにもかも理解できてしまう。彼らの言葉も、自分の状態も、そして……これから、どうなるのかも。 「あぁああああっ! あぁあっ、あーーーーーーーーっ!!」 それは絶頂だった。 シズカが僅かに身を捩っただけで、剛直が膣壁を、直腸を剔る。乳肉をこねるのだ。たったそれだけの事なのに、狂おしいまでに感じてしまう。達して、獣のような嬌声をあげてしまう。 それは、性の暴威だった。 あまりにも激しすぎる快感。なのに、精神は今こそ壊れてしまいたいというシズカの逃げ道を塞いでしまっている。絶頂を迎えるたびにほんの僅かな時間理性が立ち返り、自らに絶望しながらまた快楽にのたうつのだ。 まさに、官能の地獄だった。 「でも安心するだぁ」 オークの声。荒々しい吐息に混じった、子供に言い聞かせるかのような声。 「その状態は、最初だけだ。オメェさんによぉ、徹底的にチンポの良さを教え込んでくれる。その後は……グ、フフ」 「おぉおおおっ、あっ、あぁああああああああああああッ♥」 絶叫が、甘味を帯びていた。 (……え?) 快楽の波は途絶えてはいない。依然として津波のようにシズカを押し流そうとしてくる。しかし、そんな中でまた別の感覚が芽生えつつあった。 「あっ、あぁああ、おぉおおおおおお♥」 今までのように苛烈な感覚だけではない。苛烈さが消えてしまったわけではないが、それ以上にじんわりとした感覚がシズカを蝕みつつあった。 「いったんチンポの良さを覚えたカラダはよぉ、次にその快感をもっともっと味わおうとおめぇさんの感覚を組み替えていくのさぁ。そっからは、天国だで?」 オークの言葉を聞きながら、シズカの全身に快感が染み渡っていく。 つい先程までは外からくる波に晒されているような感じだった。それが、今はまるで体内の水分が全て官能の波と化しうねっているかのようなのだ。 (な、なにコレ? なにコレなにコレェえええええッッ!?) 混乱しつつ、冷静さを取り戻した思考の一部が自らの肉体の変化を知覚しその挙動を伝えてくる。思考にはいまだ統一性はない。やたらめったに手が動く、脚が動く、舌が動く、唇が動く腰が動く媚肉が動く。 「あぁあああっ、おっふぁああああぉおおおぁああんッ♥」 シズカの顔は、まるで泣き笑いのように歪んでいた。 キモチが良いのだ。 かつて無い程に。甲魔忍軍の女忍者としてあらゆる責め苦、快楽責めにも耐性を持てるようこなしてきた訓練も経験も、水疱と帰す。何故なら、それらはあくまで人間が対象であった場合の訓練に過ぎなかった。 彼らは、違う。 おぞましいオークの群れ。 この醜悪な亜人種がもたらす快感は、人の感じ得るソレとは一線を画していた。 それが、シズカには実感としてわかってしまったのだ。 「いぃいいいぁああっふぁあああっおっくぅううふぅおおおおおおおおッ♥」 壊れたのでも、狂ったのでもない。 シズカは、ただの一人の女として、至高の悦楽に呑み込まれていった。
「グフッ、ブヒヒヒヒ! ほれ、もっとしっかりと舐めるだぁよ」 「……んぷっ、じゅる、れろ……んっ……ふぁあい♥」 オークの尻の穴に窄めた舌を突っ込みながら、シズカは蕩けきった笑顔で返事をしていた。言われた通り、しっかりと丹念に腸壁に舌を這わせる。 「んっ、じゅぷ……じゅるる……れろ、んべろ、んんんッ……ぶぅ、ふっ♥ ぢゅぶ、んむぅ、じゅる、れろ……はぶぅっ♥」 「おお、そんだそんだ! へへぇ、上手ぇぞ姉ちゃん。オラも姉ちゃんのケツの穴ぁ舐めてやったんだからよ、当然のお返しだわなぁ」 「……んっ、あ……♥」 尻の穴だけではない。 舌を引き抜き、今度はしわくちゃの陰嚢を愛おしげに舐め回す。ここにたっぷりと精液が詰まっているのだと思えば、その感情もひとしおだった。 (……ああっ♥ この可愛らしいキンタマの中に、タップリとチンポ汁が詰まってるんだわ……♥ 臭くて、苦くて、なのにどうしようもなく甘露で……ンッ♥ ……はぁ。もぉ考えただけで、イッちゃいそう♥) いつからか、シズカの耳にはオーク達の声と、肉と肉が打ち合い、粘膜が擦れ合う淫音しか聞こえなくなっていた。あんなにも悲痛に響いていたトモエの叫びは、まるで聞こえてこない。それどころか、トモエの事など頭からすっぽりと抜け落ちてしまっていた。 しかしそれも、仕方がないのだ。 「んはぁああアアアンッ♥」
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軽い、絶頂。 膣内と直腸を犯している剛直が、内壁を挟み擦れ合ったのだ。 「おっ、おぉおお……♥ チンポぉ♥ おチンポがぁ、オークチンポがお腹のナカで擦れ合ってぇ……のひぃいいッ♥ おっふ、ふぉおおおぁああああ♥」 アクメを晒しながら腰を捩り、シズカは痙攣を繰り返しながらそれでも貪欲に自ら腰を動かそうとした。巨大なオークの肉と肉に挟まれた身体は殆ど自由など効かないが、僅かな微動でさえ今のシズカにはたまらなく甘媚なのだ。 「えぐってるぅうう♥ おヘソの裏ぁチンポでえぐられてるのぉおッ♥ おっ♥ ほぉおおおおおおおおおおおッッ♥ チンポイイッ! チンポすごひぃイイッ♥」 「グブブ! そんなに、そんなにええだかぁ? オラ達のチンポはよぉ」 「はひぃっ、はひぃいいイイイッ♥ イイですッ最高ですぅうううう♥ こんな、こんなスゴイおチンポがあるなんてヒノモトでは想像したこともなかったものぉおお♥ んぁあああああッ!? やっ♥ でっかいのぉ♥ オマンコのもぉケツマンコのもぉ♥ イボイボが擦れへぇええええいひぃいいいいッ♥ デカチンポぉイボイボチンポオークチンポぃいいぉおおおおおおおおッ♥」 「ブヒヒブハハハ! そっだら悦んでもらえるならこっちも張り切らねぇと悪いモンなぁ! もっと激しく突いてやるべよ!」 「んほぉおぉおおおおッ♥ チンポぉおおチンポ深くまできたぁはぁあああああッ♥ 死ぬ! ひ、ひはっひんじゃ――うぅううひぃいいぁああああぉおおおお♥」 こうしている間にも、浅い絶頂は間断なくシズカを襲い続けていた。小刻みに、何度も何度も、寄せては返す波のように。それらがやがてとてつもなく巨大で圧倒的な波濤となって理性を木っ端微塵に砕く瞬間を待ち構えているかのようにシズカは身をくねらせ、オーク達を迎え入れた。 「ブヒヒ! ブヒ!! どうだぁ!? コレか!? コレがええだかぁ!?」 「おひぃいっ♥ おっ♥ おっ♥ あぁあはぁあああああっ♥ イイッ! イく! イ、イくイッひゃいまふマンコイくぅううううっ♥ 届いてりゅオークチンポ奥まれ奥まれ届いてるふぅ〜〜〜〜ッう♥ 子宮♥ 子宮叩かれてぇ叩かれて開いてるのぉお♥ チンポ汁♥ チンポ汁直接ブチまけられたくて子宮ぉおおひぃいイイイイッ♥」 達すれば達する程に、子宮が下りる。 下りて、子宮口をパクパクと開閉させて、シズカはオークの子種を欲しがっていた。既に先汁は溢れかえる程に注がれているが、本命はまだだ。膣内どころか子宮まで満たされきってしまうだけの精液が、欲しい。直腸から腑を逆流し、全身をオークの精液袋にされてしまいたい。 もはや、人間の女としての性欲の域は超えていた。 ただ貪欲に。全てを欲して、シズカは絶叫した。 「チンポ汁ぅうううう欲しいの欲しひぃいいいひぁあああああっ♥ オークのチンポ汁で孕まさりぇたひのぉほぉおおおおうッ♥ イッパイ、イッパイにしてぇえチンポ汁であらひをパンパンにしへぇえっおっあぁあああはぁあおおぉおおおお♥」 「の、望み通りに!」 「射精してやるだぁあよ!!」 オーク達の剛直が、脈動する。 海綿体は血液で満たされ膨張しきり、精液はあたかも白いマグマのように尿道を駆けのぼってくる。亀頭が、膨れ、陰茎に生えたイボは膣襞に吸い付くかのようにして内部に固定され、その微かな刺激がまたもやシズカを軽く絶頂させた。 しかし全ては前座だ。 (あっ♥ あっ♥ あーーーっ♥ クル! チンポ汁がクル! チンポの中を昇ってキてるのわかるぅうっ♥) 「おっ、おぉおおおおおお射精るぞぉおおおおっ!!」 「オッ、オラもだぁああ受け取れぇえええええッ!!」 「ブホォオオオオオオオオオオッッ!!」 「――――――ッ〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!?」
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心臓も、脳も、あらゆる内臓も、爆ぜてしまったかと思った。 「んんんのぉおおおほぉおおおおおおあぁあああっ♥ あっ♥ あぁああぉおおおぁあああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♥」 二本の肉棒はシズカの中で、一本は胸の谷間で、それぞれ甲板に打ち上げられた魚のように激しくのたうち、脈打っていた。 太く浮き出た血管が震えるたびにイボも蠢き、肉の多重奏となってシズカを内部から攻めてくる。 抵抗なんて出来ない。 呑まれていく。呑み込まれていく。 呑み込まれて、砕かれて、また元の形に戻って―― 「ほぁあああっ♥ しゅご……し、しゅごひぉおお……♥ ひんぽっ♥ おヒンポがビクビクっへ、ヒンポびくびくしてりゅぅうう……おぁああああ……ぁ♥」 だらしなく両手両足を投げ出し、余韻に浸る間もなくまだ絶頂を繰り返しながら、シズカは弛みきった笑みを浮かべていた。 なんという充足感だろう。 かつて感じたどのような感動よりも大きく、今、シズカは幸福の最中にあった。 しかも、この幸福は―― 「……あっ♥」 「ブヒィ! グフフ……まんだまんだ、オラ達が一回射精しただけだぁ」 「んだともよぉ。オラ達の仲間はほれ、たっぷりいるべぇ」 「それに、オラ達のチンポはま〜んだ……な?」 言って、直腸に挿入されたままの肉棒を揺らす。 「ひゃぁあんっ♥」 まったく萎えていない。 接合部からドロドロのゼリーのような精液を大量に零しながら、オークの肉棒は硬さを保ったまま、今すぐにまた始めようとばかりに血管とイボを蠢かせていた。 「……んっ♥」 シズカとて、まだだ。 「あ……っ♥ ちんぽ……まだ、ぜんぜん元気ぃ♥」 ゆっくりと、腰を動かす。 「はぁああんっ♥」 自ら胸を動かし、伸ばした舌で陰嚢を、尻穴を舐め、妖艶に微笑みながら、シズカは再びの悦楽の奈落へとその身を投げ出していった。
時間の感覚は、とうに麻痺してしまっていた。 「……あっ♥ ちんぽぉ……もっとぉ♥」 元甲魔忍軍頭領、シズカと呼ばれた女――の、残骸とでも呼ぶべきか。 「グフゥ……ま、まさか本当にオラ達全員の相手ぇしちまうとはなぁ」 精液まみれになったシズカを見下ろし、そのオークは半ば呆れたように呟くとドッかとその場に腰を下ろした。もう精液も出し尽くしてしまったかのようだ。 「グフフ……まったく、大したモンだぁ」 口と鼻から溢れた精液がプクーッと風船のように膨らみ、弾けた。ボコボコと、蟹の泡を彷彿とさせる、滑稽とさえ見える光景だった。 アレだけ注がれれば、確実にオークの子を孕んだろう。しかし、それは少しばかり勿体ないようにも感じられた。繁殖欲旺盛なオークだが、同時に性欲も他の生物と比べてすこぶる旺盛なのだ。まだ腹が膨らむまで暫くはシズカを相手に性欲の処理も出来ようが、人間の女がオークの子の出産を経てなお生き延び、さらには廃人とならずにいられることなど極稀な事なのだ。 しかし、 「……でも、この女なら、なぁ……グヒヒ」 大丈夫なのではないか、とも思う。 それに、もし駄目だったとしても同じくらい魅力的な女はもう一人捕らえてあるのだ。あちらも、きっと存分に愉しませてくれるに違いない。 「グフ、グブブ」 シズカの名を叫び、泣き疲れて眠ってしまったトモエを見やり、オークは満足げに下腹を撫で下ろした。 人間の女は、これだからたまらない。 「……んっ♥ は、ぁああ……♥」 「ん〜っ?」 気付けば、シズカがまだ足りないとでも言いたげにトロンとした眼でオークを見上げていた。ほっそりとした手は精液と愛液でドロドロになった剛直へと伸ばされ、ゆっくりと扱きだしている。 「やれやれ……もうかよぉ。少しは休ませて欲しいモンだぁ」 そう言いながらも、オークは半勃ちした肉棒をシズカへと向けた。 「アンッ♥」
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可愛らしい悲鳴が、オークの肉棒をさらに反り返らせる。 半勃ちから八分勃ち、後は挿入すればその刺激で勝手に膨張するだろう。 「グヒヒ……そんじゃあ、まぁたオラのチンポさぁくれてやるがね」 「んぁあっ♥ んっ、おチンポぉ……ふぅあっ♥ ……んっ、ふむ、ちゅ……♥」 肉棒を挿入されながらシズカはオークの首に腕を回し、唇を押しつけた。 「んむっ……ふぅ、ちゅぶっ♥ はんぅう♥」 舌と舌を絡ませ、唾液を啜りながら、シズカは幸せそうに微笑み、自らの腰を勢いよく上下させていった。
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