ショウジ・レポート
淫行最前線・隷属契約24時 〜私もう、悪魔のチンポの奴隷なの〜





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 ――油断した、と。
 一概にそう言えるだろうか。
 ……言えないと思う。自己弁護や擁護のつもりなど一切無いが、これはあくまでただの不運と言っていいはずだ。確かに軽率な面もあったかも知れない。けれどあの場合、ああするしかなかったのだとショウジは自分に対して必死にそう言い聞かせた。
 理由は簡単。
 自分は、ジャーナリストだ。
 だから自分に出来うるあらゆる方法で真実へと近づき、それをあらゆる人々へ向けて報道する義務が、使命がある。
 ショウジは、己の危険を顧みない突撃ジャーナリストとして、同業者達の間でも厄介者同然の扱いを受ける事が多々あるような人間だった。これまでも無謀な取材が原因で誘拐されかけたり、半ば監禁状態にされた経験すらある。
 取材のために見ず知らずの男に抱かれたことなど幾度となくあった。
 無茶を通すために上司に身体を差し出した事もある。
 ヤクザ紛いの男に乱暴された事も、ある。
 複数の男達に輪姦された事だってあった。
 それらの経験がショウジの中ではいつしか蛮勇となって膨れ上がり、怖れ知らずの無鉄砲さに拍車をかけていたことを自覚しないでもなかったが、『真実を報道するため』という頑なな信念の前にはさして大きな意味など持たなかった。
 真実の名の下に、自分は正義なのだ。
 報道の自由を、大衆のための真実を、正義と秩序を守る番人として――
 ……そう信じるからこそ、ショウジはあらゆる局面で無理を通してきた。
 体当たりで、ぶつかってきたのだ。
 しかしそんなショウジでも――

「ど、どうだああああっ!? オ、オレのチンポはああ! 美味いかぁぁ!? 美味いかぁぁ!? ぐふっ、ぐふふふふふっ!!」
「オレノちんぽモ、美味カ? オ前ノまんこハ、最高ニ気持チイイゾ!」
「ふぐっ! ぶ、ぐ……ぐぼぉおおおおっ!?」

 ――悪魔に犯されるというのは、初めての経験だった。

「お、おおおお! いいいいぞぉぉぉ! 人間の雌ぅぅ! おお前の乳マンコぉぉは最高だぁぁぁぁッ!!」
「ふごぉおおおぅっ!?」
 悪魔達は、邪鬼オグン、邪鬼オーガといった。小柄で、仮面をつけた蛮族風の悪魔がオグン。二メートル半もありそうなくらい大柄で、筋骨隆々としている鬼のような悪魔がオーガだ。
 彼らの肉棒は人間のモノとはかけ離れた凶悪さでもってショウジの乳肉と口を犯し、膣内を蹂躙して子宮を荒々しく突きまくっていた。
「うっ、ぐ、……ぶはぁあっ! ゲホッ! ガ、グハァッ!?」
「お、おおいい、吐き出すなぁぁ! もっとオレのチンポぉぉむ、胸で挟んで扱けぇぇ! グヒッ、グヒヒヒヒィィ!!」
 喉の奥まで激しく乱暴に突かれ、苦しさのあまり吐き出してしまった剛直を再び目の前に差し出され、ショウジは不承不承頷いた。
「……わ、わかったわよ……ふ、ん……、む……ぅ」
「そそそそれがぁ、け、契約だからなぁぁ! おおおお前はぁぁ、オレ達のののチンポ奴隷だぁぁぁぁぁあああっ!!」
 オグンの剛直を胸に挟み、巨大なコブのような亀頭に舌を這わせてショウジは懸命に奉仕をした。
 そう。オグンの言う通り、これは契約なのだ。
 契約してしまった以上、仕方がないのだ。そう自分に言い聞かせる。
 言い聞かせていなければ……危険だった。
 ショウジの、女としての本能が告げていた。
 悪魔の雄の――危険性。
 雌を狂わせる、未知の……官能。
「んっ、ひぐぅうううううっ!?」
「オオ、今、まんこスゲェ締マッタゾ! オレノちんぽ、喰イ千切ラレソウダ!」
 あまりに巨大で、肉竿や亀頭に無数のイボを生やしたオーガの肉棒が何度も繰り返し子宮を直接突き上げてくるのにショウジは白目を剥いた。さらには、一気に引き抜きにかかられる。
「はひぃいいいいいいいっ!?」
 オーガの肉棒はカリが幾重にもあり、その全てが膣壁を抉り、引っ掻き、ショウジを怖ろしい程の、まさに人外の快感に狂わせようとするのだ。
(ダ、ダメ……! このチンポ、こんなのでこれ以上突かれ続けてたら……わ……たし、堕ち――)
「オォオオオオオオオッ!!」
 オーガが唸り、その男根が深々とショウジのナカへ沈み込む。
「んほぉおっ♥ おほぉおおおおおおおおおおッッ♥」
(ひぎぃぁあああああッ♥ チンポッ、悪魔のチンポぉおおおおおッッ♥)
 壊れかけた意識で、ショウジはまるで夕方のように赤く染まった天を見上げた。
 東京封鎖より今日で六日が経過しようとしていた。





◆    ◆    ◆





 正義の報道、真実の報道。
 東京封鎖に偶然巻き込まれて後もショウジの鋼鉄の意志、職業意識はとどまるところを知らなかった。
 数多くの相手に取材を試みた。
 封鎖された山手線内で、外にも出られず電気も止められその日の食料さえ覚束ない状況下……絶望し、荒れ狂い、負の感情に支配された人々への取材は困難を極めた。良くて無視、酷ければ罵声を返され、危うく殴られそうになったこともある。
 それでもショウジは取材を続けた。
 そして、数日。
 初めのうちは半信半疑だった悪魔の存在も、もはやどうにも否定しきれない数が街中に溢れかえり、ショウジ自身何度も目にした。悪魔使い達が悪魔を使役して戦う姿を。
 まず気付いたのは、悪魔が人間の言語を解し、契約者や敵対者と意思の疎通を図ることが可能ということだった。これは彼女にとって大きな意味を持っていた。
 人語をまるで解さぬ怪物ならどうにもしようがないが、ショウジは彼らにそれだけの知能があるならば直接取材も出来るのではないかと考えたのだ。
 余人が聞いたならなんという無茶、無謀と呆れたことだろう。
 しかしそれはあくまで余人の話……
 ショウジは、早速実行に移すことにした。
 ビル街の片隅、裏通りにある広場で彼女は偶然発見した悪魔達に話しかけた。周囲に彼らを使役する、所謂“悪魔使い”の姿は見えなかったが、悪魔相手でも取材は可能だろうと判断したのだ。
 それがどのような結果を呼ぶか、想像は出来たはずだったにも……関わらず。



「ちょーっと、そこのアナタ達……悪魔よね? オッケー?」
「な、なななんだおお前? こ、ここのオ、オオレ様ぁぁ、邪鬼オグン様になんか用かぁぁ?」
 ショウジからの質問に悪魔――邪鬼オグンは、面倒臭そうに答えると仮面のようなものに覆われた顔をグリグリと動かした。隣ではもう一体の巨漢の悪魔が野太い首を捻り、二人のやりとりを見下ろしていた。
(どうやらマジで人間とは全然違う生き物みたいね。……生き物? 悪魔って生き物なのかしら?)
 頭の中でそんな疑問を抱きつつも、それをまったく表には出さずショウジは悪魔達との会話を続けようとした。
「アナタ達悪魔にねぇ、ちょっち聞きたいことがあるのよ。いいかしら?」
 オグンの仮面に覆われた顔からは、何も感情を窺い知る事は出来ない。そもそも人間の常識など通用しないから悪魔なのだ。
 額から一筋汗を流し、ショウジは返事を待った。
 と、オグンは大きく体をくねらせ、威嚇するかのように頭を突き出すと、
「な、ななななんでだ? なんでオレがぁぁ、人間の雌の言うことぉぉき、ききき聞かなくちゃならねぇんだぁぁぁ?」
 思わず底冷えするような声で、言った。
「なぁぁぁぁオーガよぉぉぉ、オ、オオオオオレは、この雌と契約なんてしてたかぁぁぁぁぁ?」
「……シテナイ。オレ達、召還シタ人間、ブチ殺シタ。ダカラ、誰トモ契約シテナイ」
「こ、殺した?」
 突然飛び出した物騒な言葉にショウジは改めてオグンとオーガを見た。
 悪魔、とは言ったもののこうして見ていると素朴な雰囲気さえ漂っている二体だが、召還者を殺したという話は穏やかではない。
「お、おおおう、その通りだぁぁ。召還者の雄がぁぁ、オオオレ達のことをぉぉ下級悪魔だってバカにぃぃすすすするからよぉぉ、ブチ殺してやったんだぁぁ。グヒ、グヒ」
 おかしそうに肩を揺すって、オグンは突き出していた顔を引っ込めると、今度はショウジの全身を興味深そうに観察した。観察するのは得意でも、まさか人外の存在に観察されることになるとは夢にも思わず流石のショウジもたじろいだ。
「そ、そうなの。それは災難だったわね」
 彼らにとって災難だったのか、召還者にとって災難だったのかはショウジにとっては正直どうでもいいことだった。重要なのは、自分が彼らに殺されるか否か、そして取材が成功するかどうかだけだ。
「だ、だだだからぁぁ、オオオオレ達はぁぁ、自由なんだぁぁ。そそそそんな自由なオレ達にぃぃ、お、おおおお前は命令すんのかぁぁ?」
 オグンがいきなり九〇度近く首を傾げたため、ショウジは「ヒッ」と小さな悲鳴をあげた。それが愉快だったのか、オグンとオーガは身体を揺すって笑い出した。
「お、おおおお前、おもしろいなぁぁ」
「オウ、オモシロイ!」
 どうやらすぐさま殺される、ということはないらしい。
 危機を脱したことにホッと内心で胸を撫で下ろしつつ、とは言え目的のためにはまだまだ予断を許さぬ状況であるとショウジは気を引き締めた。
 二体はまだ笑っている。気に入られたの……だろうか。
 探りを入れる意味でも、ショウジは下手に出つつもう少し様子を伺うことにした。
「め、命令なんてしないわ。そうね……これは、お願いよ。お願い。命令じゃなくて、アナタ達にお願いしたいの。か弱い人間の女から、ね?」
「お、おおおおお願いかぁ。オオオレは優しいから、き、聞いてやらなくもないけどぉぉぉ……で、でででもなぁぁ」
「でも?」
 オグンは再びぐりんぐりんと首を動かしながら、ショウジの全身を頭から爪先まで見やり、その鼻先へ仮面を近付けた。
「た、たたただで聞いてやるのもぉぉ、お、おおおおもしろく、ないだろぉぉ?」
 隣ではオーガもそうだそうだとばかりに頷いている。
(まさかこいつら……カラダでも要求するつもり? ……もしそうならサイアクね。流石の私も悪魔の相手なんてチョベリバだわ)
 いったいどんな要求をされるのか、ショウジは息を呑んだ。
 オグンはその無表情な仮面の下でどんな顔をしているのだろう。
「よ、よおぉぉし! い、いいいコト思いついたぁぁ! オ、オオオレ達、召還者を殺しちまったぁぁからぁぁ、今はフリーィィィだぁぁ。だからぁぁ、お前と契約してやってもぉぉ、いいぞぉぉ!」
「え? 契約?」
「おぉぉう!」
 契約という言葉だけ聞けば、それは願ってもないことのように思われた。つまるところ、彼らを支配下に置けると言うことなのだ。上手くすれば悪魔からいくらでも情報が引き出せるかも知れない。
(これは……バッチグーね! 私の情熱が悪魔にも通じたんだわ)
 思わずほくそ笑みながら、ショウジはグヒグヒ笑っているオグンとオーガに右手を差し出した。
「わかったわ。アナタ達と契約しましょう。……それで、いいのよね?」
 確認するショウジに、
「お、おおおおお! 契約ぅぅ! いいぞぉぉ。……た、たたただしぃぃ」
「――え?」
 ショウジが身動ぎするよりも先に、オーガの手にした鉈が鋭く振るわれていた。
「なっ、な、な、なんでっ!? け、契約したんでしょ!?」
 斬り裂かれたスーツの胸元を押さえ、ショウジは悲鳴をあげた。
 ワケがわからなかった。
 オグンもオーガもまだ笑っている。
「だ、だだだから、契約するんだぁぁ。こ、こここれから、お前がオオオオレ達を倒すことが出来ればぁぁ、けけけ契約はぁぁ、成立だぁぁ! グヒヒハハハ!」
「た、倒す!? 倒すって……まさか」
 その、まさかだった。
「オグォオオオオオオオゥ!」
 オーガが吼え、剛腕がショウジの引き裂かれた胸元をさらに大きく広げた。
「ま、待って! 待ちなさいストップ! タンマよ、タンマ! わ、私が戦ってアンタ達を倒せるワケ無いでしょ!?」
「ダ、ダダダダメだぁ! オオオオレ達が負けたらぁぁ、おおおおお前の仲魔になってぇぇ、なんでも言うことを聞いてやるぅぅ! でででもぉぉ、おお前が負けたらぁぁ、おおおおお前はオレ達の肉奴隷だぁぁ! そそそれがぁぁ、けけけ契約だぁぁ!」
 最悪の予感が、的中した。
 オーガの鼻息が荒い。既に勝利を確信したのか、鉈は投げ捨てられていた。
「最近ハ、高位ノ悪魔モ召還サレマクッテテ、オレ達ミタイナ下級悪魔ニハナカナカ人間ノ雌モ回ッテコナイ。オレ、人間ノ雌、好キ。人間ノ雌、まんこノ締マリ、スゲェイイ。オレ、オ前ニちんぽ突ッ込ミタイ!」
「や、やめ――ひぁああっ!?」
 抵抗すら満足に出来ず、ショウジは襲い来るオーガに両肩を掴まれ持ち上げられると、今度はサバ折り状態でキツく抱き締められた。
「ガッ、ハッ! ……ご、ぉおおおおおおっ!?」
 全身の骨が軋む。
 コレが悪魔式の抱擁だとでも言うのだろうか。
「オ前、イイ匂イ、スル。オレ、オ前、気ニ入ッタ。おぐん、オレ、コノ雌ニちんぽ早クブチ込ミタイ!」
「グ、ググググヒヒヒヒ! い、いいいぞぉぉ! オーガ、ママママンコはおおおお前にやるぅぅ! オ、オオオオレはその美味そうなちちち乳マンコをいただくぅぅ!」
「ひっ……は、……ぁ……が、ぁ……っ」
 朦朧とする意識の中、ショウジはようやく自分が抱擁から解放されたと同時に、衣服を乱暴に剥ぎ取られたことを感じていた。オグンもオーガも、既に充分以上に猛りきった剛直を反り返らせ、自分を見下ろしている。
(……ああ、やっぱり人間とはカタチからサイズまで違うわね)
 そんな事を考えながら、ショウジは悪魔達の肉棒を受け入れさせられた。





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「ひぎぃぃいいあぁああああああああッ!? や、めぇえっ! そ、それいじょ……チンポで子宮突かれたら……はひッ♥ お、おかしくなるぅう♥ い、ぁあ、ほ、おぉおおおおおおおおお♥」
 悪魔との交わりは、あまりにも強烈すぎた。
 性剛、とまではいかなくとも、ショウジは自分のことをそれなりに経験豊富な、そこいらの半端な竿師程度にいいように喘がされる女ではないという自信があった。オグンとオーガにしてみても、ただでかくて歪なだけで、実のところ大したことはないのではないかと当初はそうタカを括ってもいたのだ。
 が、実際に抱かれてみれば、それたは大間違いだった。





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「お、おおお、いいいいぞぉぉ、おおおお前、最高だぁぁ。おお前と契約できて、オオオオレ達は運が良かったぁぁぁ!」
「ふぐっ! ん、むぅ……ふぶっ、はぁあああんっ♥」
(オーガのチンポがオマンコをゴリゴリって擦って……ひ、引き抜かれるたびにマン肉ごと全部持っていかれそうになるぅッ!? こいつらスゴい……スゴすぎるぅ♥ オッパイに挟んだチンポも、蒸れた匂いが人間の男なんかとは全然違うわぁ……鼻と口から入ってきた臭気が身体をナカから犯してるみたい……はぁ♥ スゴい……悪魔チンポ、ホントにスゴいぃ♥)
「ドウダ? オレノちんぽ、イイカ? イイノナラ、モット腰振レ。ソウシタラオレモモット突イテヤル! オ前ノまんこト、オレノちんぽ、相性ガイイミタイダ。コウシテ、ずこずこ突イテヤルト――」
「うひぃいいいっ!? チンポぉ♥ チンポきたぁあああっ♥ オーガのデカチンポがグポグポってマンコファックしてる子宮叩いてるぅうううっ♥ お、おぉおおおほぉおおっ♥ ぬふっ♥ ぬほぉおおおおおお♥」
「イイゾ、モット、モット腰振レ! まんこデ、ちんぽ締メツケロ!」
 もはやショウジは考えて動いてなどいなかった。
 ただひたすら本能に任せ、快楽によって導かれるままに腰を振り、膣内を締め上げ、オーガの逞しい剛直を受け入れていた。
 子宮が疼くのだ。
 人間とは比較にならない激しく雄大な突き込みに、ショウジの女は完全に屈服してしまっていた。種族の違いなど、こうなると全く関係がない。悪魔であろうと獣であろうと、今の自分は一匹の雌で、彼らはそれを求めてくれる最高の雄だ。
「はぶぅうううううっ♥ いいぃいいいチンポイイ最高よぉおおッ♥ もっと、もっと突いてぇ私のオマンコ子宮の奧まで突いて突いて突きまくってぇええ♥ 痺れちゃう脳がキモチ良すぎて痺れちゃうぅううッ♥ ふっ、ひぃいいいいいいッ♥」
「マ、ママママンコでばかり善がってないでぇぇ、オオオオオレのチンポにもちゃんと奉仕しろぉぉ!!」
 オグンの猛りに猛った肉槍が、胸肉に埋没する。
「んぁああああっ!? やっ♥ オッパイにもチンポぉくっさい悪魔チンポが私の胸犯してるオッパイレイプされてるぅぅうううッ♥ とろけひゃう、オッパイとろけんひぃいイッ♥ このチンポもイイの最高なのよぉお♥ もっと感じたい身体中でチンポ感じたいィイ! おチンポでキモチ良くなるからぁチンポまみれにしてぇええ♥」
「いいいい言われるまでも無いぞぉぉぉぉ! おおおおお前は一生オレ様達のチンポ奴隷だぁぁ! いいい一生マンコでチンポくわえてぇぇ乳マンコにチンポはさんでればイイイイイインだぁぁぁぁ!!」
 オグンもオーガも余程ショウジの肉体が気に入ったのか、そう言って頻りに頷いていた。女として、ここまで認められ、求められては悪い気などするはずもない。加えて言うなら、彼らは最高の肉棒の持ち主なのだ。
「んちゅっ♥ ぴちゃ……じゅぷ、んちゅぅうううッ♥ ん、はぁむ……ふぅうううんっ♥ ひ、はぁあ……、こ、これぇ……チンポぉ♥ もっと、もっとぉチンポぉんはぁああ♥ このチンポで犯されてるとぉ、何も考えられなくなるぅうっ♥ オッパイもオマンコもぉ、頭の中までチンポでイッパイよぉおっ♥」
「オオオウ、イッパイ、イッパイカ? オ前ノなか、キツキツデ、キュッキュッテ締メツケテクル! オレモちんぽ、気持チイイ、最高ダゾ! オ、オッ、オォオッ!」
 ショウジの脳裏に、これまでの性経験が泡のように浮かんで、消えた。
 合意の上で行われたものも、無理矢理組み敷かれ犯されたものも、全てが些末に思えて仕方がなかった。悪魔達のそれはあまりにも貪欲で、自然で、豪快で、余分なことなど考えていられない、心身の全てを使い、捧げ、快楽に従事する、……そんな交わりだった。
「こんなセックス初めてよぉお♥ 全身オマンコになったみたい、私の全部がチンポに犯されちゃってるぅううっ♥ マンコ犯してるイボイボチンポしゅごいぃイイッ♥ カリが何段もあるとかイすぎよぉおおんほぉおおおおッッ♥ オッパイファックしてるチンポだって普通じゃないのォオッぷっくり膨れたゴツゴツの亀頭が胸ん中ズリズリ動いてるぅクチからチンポ汁射精したがっちゃってるぅ♥ 射精してぇっオマンコにもオッパイマンコにもいっぱいチンポ汁射精してぇえええッッ♥」
 呆れるくらい淫らな懇願を聞いて、オグンとオーガの剛直はさらに猛った。
「おひぃいいイイッ!?」
 膣内で突如反りの激しくなった肉棒にヘソの裏側辺りを強く擦られ、ショウジは一瞬意識を飛ばした。が、すぐさまより強い快感とともに戻ってくる。まるで引いては返す海の波の如しだ。いったん引いて、より強くなって打ち寄せてくる官能の波は今最大級の津波となってショウジに襲いかかろうとしていた。
 ショウジには、わかっていた。次にくる波で、自分の中に最後に残された理性の絞り滓までも、その全て流し尽くされるだろう事が。
 ジャーナリストとしてこれまで築き上げてきた誇りも、自信も、理想も、信念も。原始の肉欲の前にあまりにも無力に砕け散っていくその様が、容易に想像できた。
 最悪なのは、抵抗しようとする意思がどうしようもなく薄弱な事だった。
 理由を考えようにも、頭はもううまく働いてくれない。ただ、もっと激しく貪りたかった。貪り、貪られるだけの肉になってしまいたかった。
「そ、そこぉおおほぉおおおおおぅうッ♥ チンポ反り返り過ぎぃいッ! お腹のナカ抉られちゃうお肉抉られちゃうぅううう♥ チンポがヤスリみたいにゴリゴリってゴリゴリってのほぉおおおゴリゴリチンポぉおおおンッッ♥」
(あ……やっ、ダメ……こんなんじゃ、私……本当に、気が狂う……チンポに狂わされて、報道とか、真実とか、何もかもどうでもよくなっちゃうゥ♥ で、でも仕方ないのよ、悪魔のチンポが凄すぎるのがいけないのよぉッふぁああああっ♥ こんな風に求められたの初めてだからァアッ! イイ、イイのぉお♥ 頭からオマンコまで全部痺れるぅ悪魔の先走り汁舐めてるだけでイッちゃいそうになるのぉッ♥ チンポ好き、私チンポこんなに好きだったんだわぁあっ♥ ……そうよ、これが真実よぉ♥ チンポぉ、太くて硬くて臭くて逞しい悪魔チンポ最高よぉオオオッッ♥)
「オ、オオオオオレ、もぉぉそろそろイくぞぉぉッ!」
「オレモ射精ル! コノママ、まんこノ中ニざーめん全部注ギ込ム!! 人間ノ雌、孕マセル!!」
 孕ませる――その言葉を聞いても、ショウジは焦りもしなかった。
 別に膣出しされること自体はよくあることだったし、今まではそれで妊娠したところで堕胎すればいいと適当に考えていた。妊娠を真面目に、正面から考えたことが一度もないのがショウジだった。
 しかし今は違う。
(孕む? 悪魔の子供を、私孕まされるの?)
 身体中をゾクゾクッと言いしれぬ電流が走った。
 悪魔の子供を孕まされるかも知れない、恐怖と呼べるはずの感情。それが、ショウジを震わせていた。
 怖ろしいから震えたのではない。
 その感情ですら、ショウジの中で芽生えつつあった飽くなき快楽への欲求をより激しく昂ぶらせたに過ぎなかったのだ。
(は、ぁああああああンッ♥ 膨らんでる、私のナカでチンポ膨らんでるぅウウ♥ 胸の方でもチンポがビクンビクン震えてワレ目から今にもチンポ汁噴き出しそうになってるぅふあぁあアアアンッ♥ チンポ汁欲しいィイ悪魔のチンポ汁で身体中汚して欲しい子宮まで全部満たされたいイィィイイイッ♥)
「イくのぉおっ!? イくのねっ私でイッちゃうのね悪魔チンポ射精するのねぇえっ!? キてぇたくさんたくさんチンポザーメン射精してぇええエッ♥ マンコもオッパイもチンポ汁まみれにしてイイからぁあッ! チンポの匂いが染み着いてとれなくなるくらい射精しまくってぇええええッ♥」
 二体の悪魔が限界を迎えたのと、ショウジに残されていた最後の理性が決壊したのは、全くの同時だった。
「お、おおおおおイくぞぉぉぉぉぉぉぉぉッッ!!」
「いク! オレモ射精ルゥゥウウウウウッ!!」
「おほぉおおオッ♥ 射精てるぅううチンポ汁ドプドプ射精てぇ子宮破裂しひゃおほぉおおおお♥ ひぐぅううううういぃひぃぁあああああああああッッ♥ 孕むぅうう♥ コレ絶対孕む受精するぅうううううっ♥ マンコでもオッパイでもチンポ汁アクメしひゃうぅううううひぃいいいいいイイッ♥ 熱いィイイイちんぽっチンポ汁熱いのぉおおはぁああうィイッ!」
 視界が真っ白に染まっていく。
 自分がいったい何なのか、それすらもわからない曖昧な状態で、それでもショウジは満面の笑みを浮かべていた。
 かつてない程の解放感、そして絶頂感。
 女という性など、仕事の上で多少便利に作用する道具程度にしか考えていなかった。女としての幸福など、今の仕事に就いてからは全くと言っていいくらい視野に入れていなかった。
 なのに今、自分はこんなにも雌だ。
 封鎖された東京。
 異常な空間で、異常な相手に、心の底から感じている。
「も、ももももっとイけぇぇぇッ! イイイイきまくってイき狂えぇぇぇ!!」
「マダダッ、マダ射精ルゾォオ! オ前ノまんこ良スギテ射精止マラナイッ! ドンドン、ドンドン射精ルゥウウオオオオオオッ!!」
「ひぁおぁあああああああんッ♥ も、もぉりゃめっ……ひんぽじりゅりゃめふぉっ♥ ぬふぃいいいぉおおおほぉおおおおおおおお♥ まりゃイっひゃうしゃせぇヒンポれイくふぅうううッッ♥ じゅせぇええッ♥ はらみアクメしゅりゅぅうううううううッッ♥」
 盛大に仰け反り、白目を剥いてショウジは何度も何度も繰り返し意識を飛ばしては覚醒し、その度に絶頂を迎えた。
 精液が胸を、子宮を打つだけで身体中は震え、より強く激しい絶頂感が押し寄せてショウジを破壊していく。
「……あっ♥ は、ぁあ……んっ♥」
 これこそが、真実だったのだ。
 自分にとっての、ホントウ。
「こ、ここここいつ、笑ってやがるぅぅ。グ、グヒヒヒヒ。し、ししし幸せそうだぁぁ」
「……オレ、モットモットコイツトまんこシタイ。コイツ、最高ノ雌」
「オ、オオオオレもだぁぁ。つつつ次は、オオオレがマンコにブチ込むぅぅ!」
 彼らの言葉が素直に嬉しい。
「ん、……ふ、ぷ……ふぁあ♥」
 笑顔を形作ったつもりだったが、果たしてきちんとそうなっていたろうか。
 もっとも、人間の女が浮かべた笑みなど悪魔には何の意味も持たないのかも知れなかったが、それでもショウジは彼らに微笑みかけた。
 その笑みは、この十数年の間にショウジが浮かべた中で、もっとも幸福に満ち足りた笑みだった。





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絵:寒天示現流




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