「んっ、んあっ……ふっくぅ……ぐ、ひぅう……」 弱々しい、啜り泣くかのような喘ぎ声が硬質な室内に虚しく響く。 助けを求めて視線を彷徨わせても、四方は全て冷たい灰色の壁。 救いの手など、差し伸べられるはずもない。 それは敗北者に課せられた、あまりにも冷徹な現実。 スバルとて、覚悟はしていたはずだった。 けれどやはり甘えがあったことも、否めない。 自分が――機動六課が敗北するなんて、ありえない――そんな、甘えが。 「ひぅううっ!」 ビクン、と。 スバルの身体が波打っていた。 与えられたのは、軽い絶頂。 深く達するのではなく、本当に軽めの。 肉体と精神がより快感に打ち震え、のめり込んでいくためのもの。 「や、やだぁ……やめっ、……やめ、てぇ、よぉ……」 懇願するかのように、スバルは自らの身体をまさぐっている相手の顔を覗き見た。 見覚えのある顔……どころの話ではない。 おそらくは、生まれ落ちてよりもっとも長い間、見てきた顔だろう。 「んあっ! ……あっ、あ、あぁー……ッ、あふぅっ、ん、はぁんっ!? や、やめて、おねがいだから、やめてよ……ギ、ギン、姉ぇ……ッ」 姉――ギンガ。 誰よりも良く見知った顔が……しかし、見たことのない人形のような無表情で、ひたすら機械的にスバルの身体を攻め立てていく。 「ひぃいい、いひゅぅ……う、うぅ、ッ……は、あぁ……や、やだぁ……もぉ、やだ、よぉ……こ、んなぁ……おかしい、よ……正気に、戻ってよぉ……ギン姉ぇ……ん、く、くふぅ……ぅ、っ……うぅ……グスッ」 最愛だったはずの妹の涙すら、今のギンガには何ら感慨を抱かせるものではないようだった。 スバルの豊かに成長した乳房を揉みしだき、股間を細く白い指先でなぞり、けれどギンガの表情は変わらない。声一つ無く、ただ、妹に快楽を与える。
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『フフ……どうかね? 感動の姉妹の再会は。喜んで貰えたかね?』 この無機質な部屋のどこにスピーカーがあるものか、聞こえてきたのは誰あろう、六課の宿敵であったドクター・スカリエッティの声だった。 「ス、スカリ、エッティ……ッ! お前が、お前がギン姉をぉ……ぐ、ひぅ……ッ!」 霞む意識を必死に怒りへ染め上げ、スバルは天上を睨め上げた。 あまりにも無意味な、精神のみの儚い抵抗。 だが、今のスバルにはそれ以外にどうすることも出来ない。 他の仲間達の安否すらわからない状況で、負け犬のように吼えることだけが、スバルに許された唯一の抵抗だった。 『フフ。なぁに、簡単な操作さ。彼女には、私のために働く人形になってもらった。だが安心したまえ、君達のココロを操るなど私には造作もない。戻そうと思えばすぐにでも戻すことは出来るよ』 「ッ!」 その言葉は、姉がもう二度と元の笑顔を向けてはくれないのではないかという不安に押し潰されそうになっていたスバルに一筋の光明をもたらした。 「も、もどる? ギン姉、元に戻るのっ!?」 『ああ、戻せるさ。私なら、ね』 「あ、あぁ……」 流れた涙は、今度は安堵のためのものだった。 ギンガはかわらずスバルに快楽を与え続けているが、今はただ嬉しかった。 絶頂を堪えながら、スバルは喜びに打ち震えていた。 『嬉しそうだねぇ……タイプゼロ・セカンド。いや、スバル・ナカジマ君と呼んだ方が良いのかな?』 「んっ、……ふ、ぅ……あ、あたしは、スバル……! ……タイプゼロなんかじゃ、無い! ……あたしも、ギン姉も……くふぅっ! ……タイプ、ゼロ……なんかじゃ……ッ」 『はは。まぁ、どちらでも構わないよ。要は君達を呼ぶ時に私が苦労しないならそれで良いんだ。名前なんて、ただの記号だよ』 違う。 名は、自分達の名前はそんな記号なんかじゃない。 父と母に貰った大切なものだ。 が、スバルの視線による抗議などものともせずに、スカリエッティは饒舌に続けた。 『いやぁ、怖い怖い。そんなに睨まないで欲しいなぁ。折角の可愛らしい顔が台無しじゃないか。それに、君は私のことを極悪人と思っているのだろうが実際はそう酷いものでもないのだよ? 現に、私は君と君のお姉さんを解放しても良いと思っている』 「……えっ?」 不意に、ギンガの愛撫が止んだ。 「ギン、姉?」 人形のような表情に変化は無い。 物言わぬままにギンガはスバルから離れると、スカリエッティへと傅きそのままの姿勢で停止した。 「ど、どういう、こと?」 恐る恐る、問いかける。 何の条件もなくスカリエッティが自分達を解放してくれるだなんて、そう素直に考えるほどスバルも単純ではない。 いったい何のつもりなのか。 室内に暫し沈黙が下りた。 何の反応もない事を訝しみ、業を煮やしたスバルが口を開こうとした瞬間、 『なに、簡単なことさ。実に簡単な条件。私の実験に少しばかりつき合ってくれさえすれば、君と君のお姉さんを自由にしてあげよう』 さも愉快だとばかりにスカリエッティの声が響いた。 「じっ……けん?」 『そうとも、実験さ。……本当に、簡単な……ね』 まるで悪魔の囁きのようだと、スバルはそう思った。 信じるべきではない。 相手の言うことなど全て疑い抜き、この責め苦に耐えながら静かに機会を待つべきだと……理性は告げていた。 けれど、そこでスバルは見てしまった。 「……あ……っ」 表情のない、生気など微塵も感じられない、ギンガ。 それはまるで、本当にただの機械の人形のようで―― だから、耐えられなかった。 唇を噛み締め、苦痛に呻くように……スバルは、答えを絞り出す。 「……わかった」 『ほぉ?』 勝ち誇るかのような、スカリエッティの声。 「実験に、協力……する……から、……ギン姉を、元に、戻して……ッ」 悲痛な声を、悪魔の哄笑が呑み込んでいった。 ■■■ 「ひぃぎいいいいいっ!!? やだっ、やだよやだヤダッッ!! やめて、イヤ、いやだやめてぇえええええええッ!!!」 絶叫。 ギンガの愛撫に、スバルは全力で抵抗していた。 と言っても拘束を解かれたわけではないため、精々が身を捩り、顔を背け、涙を流しながらこうして叫ぶくらいだ。 けれど足りない。 こんな抵抗では、何も、何も出来ない。 「ひゃうぅっ!? いっ、あ、ああああーーーーーッ!! あっ、いぁあああ!!」 無力なスバルの身体を、ギンガの手がまさぐる。 ソレ自体はスカリエッティの要求を呑む前と何も変わらなかった。 変わったのは、ギンガによる責め方ではない。 変わってしまったのは……スバルだ。 「だ、だめぇっ!! 触らないで、触らないでギン姉ッ!!? そ、そんなの、そんなのダメだよっ!! そんなところ、やっ、くふっ、ひ、あひぃいいいっ!!? し、しごか、しごかないでぇ……あ、あひゃっ、あたし、あたしの、……あ、あー……ああ、あぁ……あぐ、あ、ったしのぉ……――」 ギンガの手が、ギュッと握り締められる。 「ぐひぃいイイッッ!!?」 握り締められたのは、熱く、太く、硬く、滾った……肉の、塊。 「はがっ……かっ、……あ、はぁ……ぎゃひっ、ぐ、ひぃい……ッッ」 その肉は、スバルの一部だった。 スバルの身体から……本来ならありえない機関が、ビクビクと勢いよく震えながらそそり勃っていた。 「あたしの、あたしのオチンチン、扱いちゃダメェエエエエエエエッッ!!!」
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スバルの股間から天へ向かって伸びる怒張。 紛れもない、男性器。 「ダメェッ、おちんちんダメだってばぁっ!! ギ、ギン姉、お願い、お願いだよぉ……そんなの、弄っちゃ……ヒッ!? は……が……だ、め……なのッ……ぐ、んくっ、ふぁ……に、にぎぃ……握ら、な……っ……あ、あぁ、あーーーー!!!」 ギンガの指が巧拙鮮やかにスバルの剛直を扱きあげる。 盛り上がったズボンは今にも破けそうだ。 その上から、カリを、裏筋を、いったいどこで覚えたものか熟練のワザが攻め立て、スバルを快感の波間に引きずり込もうとする。 「ふひぃっ!? な、なんれっ、こん、なぁ……っ!!?」 スバルの問いに答えてくれる声は、いつまで待っても聞こえては来ない。 スカリエッティのことだ。おそらく、見ているはず。 ほくそ笑みながら、姉妹の痴態を眺めているに違いない。 なのに言葉を発さないのは、わかっているからだろう。 何も言う必要など、無いのだと言うことを。 「あふぁっ!! お、おちんちんダメッ、そんなのだめだよギン姉、ダメだってばぁっ!! ひはっ、ふっ、くぁああああッ!? わ、わかんない、こんなのわかんない、オチンチンわかんないぃいイッ!!」 未知の快感に怖気が走る。 当然だ。 外見がどんなに男の子みたいだと言われようとも、スバルは女だ。 豊かで柔らかな胸も、引き締まりくびれた腰も、大きくて張りのある尻も、全身が“女”である事を懸命に主張していた。 なのに今、スバルを感じさせているのはありえないはずの男としての快感。 男性器を強弱巧みに扱かれ、やめてくれるよう哀願しながら喘ぐしかない現実。 「んあっ、うぁあああああっ!! お、オチンチンがぁッ!? あたしのオチンチンがまだ大きく、もっと大きくなっちゃうぅうううッッ!!?」 限界など無いとばかりに膨れ上がる自らの怒張に、スバルは恐怖した。 ズボンが、キツイ。 痛いのに、気持ちいい。 気持ちよくなんてなってはいけないのに、どうしようもなく官能が脳に囁きかけてくる。 「ひぃああああああっ!!」 溢れ出したカウパーが、まるでお漏らしでもしてしまったかのようにズボンの全面に染み出してくる。 恥ずかしい。スバルは羞恥に身を縮こまらせた。だが止まらない。先汁は、まだまだ、まるで射精のように溢れ続けている。 「おふっ!? ほ、おほぉおおおおっ!!?」 いきなり圧迫感から解放され、スバルは思いっきり仰け反った。 ギンガがファスナーを開け、スバルのペニスを解放したのだ。 外の世界に飛び出したソレは空気に触れ、弱々しく震えていた。 スバルは、下を見るのが怖くて目を逸らしていた。 自分の股間からいったいナニが生えているのか、それはわかっている。 けれど、実際に目にしたなら……自分の中の何かが終わってしまいそうで、怖かったのだ。 「おふぅ、ぉおおおおっ、あひっ、や、やはぁああああっ!!」 そんなスバルの心中など知ったことかとばかりに、ギンガの攻めは続く。 機械的なのに、熱い。 ギンガの指先はどちらかと言えば冷たいのに、スバルは熱さしか感じなかった。 「オチンチン、オチンチンがぁああッッ!!! やだ、やだやだやだぁっ!!? やめっ、やぁ、いぎぃうぅっ!! いぎっ、ぎひぃいいいっ!!?」 直接触れられることで生じた、かつてない快感。 スバルは頭を振って堪えた。 前後左右上下、首がもげるのではないかというくらいに頭を振り回し……その途中で、見た。 「……あ……あ、あぁ……あっ、あっ……あ……ッ」
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股間から生える、グロテスクな肉塊。 赤黒い先端をビクンビクン震わせて、先端に空いた孔からはカウパーをだらしなく漏らし続けている。 スバルの……男性器。 「やっ、やだ……――や、いやぁああああああああああああッッ!!!」 もう耐えられない。 こんな現実、耐えられるわけがない。 子供のように泣きじゃくり、スバルは姉を見た。 助けて欲しかった。 泣き虫だった自分をいつも力強く引っ張ってくれた優しい姉に、今度もまた助けて欲しかった。 なのに―― 「……」 無言。 「イヤだぁああああああああああッ!! ギン姉ッ、ギン姉ぇええええええええっ!!!」 虚しい叫び。 届かない。何一つ、届かない。 身を苛む快楽は、絶望と同義だった。 「ひゃひぃいいいっ!? ひぉっ! お、おひぃいいいいっ!!?」 駄目だ。 何か、来る。自分の中を、何かが天辺目指して駆け昇ってくる。 それが頂上に達してしまったなら本当に駄目になってしまうと、スバルは本能でそう理解していた。 だから必死に防ぎ止めようとするのだが、無理だ。ギンガの指先はまるでスバルのことなど全て理解しているのだとばかりに滑らかな動きを見せていた。 「はふっ、んっ、く、くくっ、んくふぅっ!! ぐひっ、ひがっ、がっ、あぐぅ……ッ」 歯を食いしばってスバルは耐える。 耐えようとするも、耐えきれない。 達する。達してしまう。 達した瞬間、きっと、自分は、堕ちる。 どこまでも、深い深い奈落の底へ堕ちて…… と、そんな恐怖にスバルが頬を引きつらせた瞬間―― 「……あ……」 ――拍子抜け……この場合も、そう言うのだろうか。 「……え? ……は、あ……い、……へ?」 ギンガの手が、再び止まっていた。 そうして、そのままスバルの頭へと伸ばされる。 「ヒッ!?」 何をされるのか、咄嗟に身を固くしたスバルのことなど何ら気にもかけず、ギンガの手はスバルの頭――に巻かれたハチマキへと触れていた。 「……ギ、ギン姉?」 スルスルとハチマキが解かれ、ギンガは手にしたそれを確認するかのように軽く引っ張るなどしてから、ゆっくりと手をスバルの股間へと戻していった。 「い……っ!?」
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ギョッとしてスバルはギンガの能面と、自分の股間とを交互に見やった。 戦闘時、常に頭に巻いてあるスバルのトレードマークとでも言うべき白いハチマキは、今、彼女の股間でまったく違う使われ方をしていた。 「ギン姉……こ、これ……」 恐る恐る、スバルは頬をヒクつかせながら姉に真意を問うた。が、当然のようにギンガは無言だ。 物言わぬ人形のまま、ギンガはハチマキでキツく根本を縛られたスバルの肉茎を握り、おもむろに上下運動を再開した。 「やひっ!? アンッ、くっ、あぎぃっ!!?」 苦しい。 与えられる快感は変わりないのに、本来なら昇り詰めていくはずのそれが行き場を奪われていた。 「はぐっ、ひゃ、はぎぃっ!? ぎゃ、ひぃっ、ギン、姉……こ、これぇ、ほどいてぇッ!!」 ギンガの人差し指が裏筋の辺りをなぞり、続いて掌で亀頭を包み込んでこねくり回す。 何か来る。 スバルの股間で何かが弾けようとしているのに、それ以上が無い。塞き止められたまま、渦巻く快感がスバルを追い詰めていく。あまりの事に気が狂いそうだった。 「ぎゃ、ぎぃっ! う、ひゅぐっ、くひぃいいいいうっ!!?」 腰が跳ね、スバルは漁船に揚げられた魚のように勢いよくのたうった。 もうワケがわからない。 これ以上は無理だった。強靱な精神力でもって理性を保ち続けてきたスバルだったが、いよいよ崩壊の時が近付いていることを悔しくも悟っていた。 だって、こんなに気持ちいいのだ。耐えられるわけがないではないか。 『ふははははは! いやぁ、愉しそうだねぇゼロ・セカンド……いや、スバル君と呼んだ方が良かったのだったかな?』 「ひっ、いぐぅっ! ふ、く……ス、スカリぃ……エッティ……イィ……はぁんっ!? ぎ、くぅ……よ、よくもぉ……よくも、こん、なぁ……」 暫くぶりに聞こえてきた怨敵の声に、スバルの精神が僅かだが力を取り戻す。闘争本能は全てが潰えてしまったわけではない。戦って、姉や仲間達を救おうという意思は、生きている。 けれど、風前の灯火だった。 事実として官能の囁きは淫らに呼びかけ続けているのだ。全てを忘れ、ただひたすらに快楽のみを追い求める肉人形へと成り果てることを。 『いやはや、なんとまぁご立派な男性器ではないかね。男として羨望と嫉妬の目を向けざるをえんよ。隆々とそびえ勃って……臍よりも上まで達しているじゃないか』 「う、うぁああ……う、うるさぁ、い……っ! こ、こんな、バカなこと……ぉおほぉっ!!?」 怨嗟の声さえ快感が押し潰してしまう。 弱々しく天上を睨み、スバルは悲しげに喘いだ。 『バカなこと、と言うがね。条件を呑んだのは、君ではなかったかな?』 「ぐ、ひぐぅ……っ」 言葉に詰まり、スバルは目を閉じた。 そう……条件を呑んだのは、自分だ。姉を元通りにし、自分共々解放させるためにスカリエッティの実験につき合う事を認めてしまったのは、スバル自身なのだ。 実験とやらが、どのような内容か深く考えもせずに。 事前に知ってさえいれば……そう考えるたび、唇を噛まずにはいられない。 『ふ、ふふ。充分に濃厚なのが溜まった頃かな? 苦しいだろうが、もう少しだけ我慢したまえよ。根本を縛られ行き場を失っているのは、白く粘ついた君の精液……もうすぐ、思う存分射精させてあげよう』 「ひぎぃっ!?」 射精、という言葉に、一瞬期待してしまった自分が情けなく、恨めしかった。 出したい。この爆発寸前のモノを、解放したい。 けれど、それは―― 「ひゃ、ぐっ! い、いぎぃいいいいいっ!!」 『そろそろ、いいかな。ふ、ははは! 大切なお姉さんの膣内に、精液を注ぎ込んで孕ませてくれたまえよ!』 ■■■ 「あ、あたしとギン姉の子供をっ!!?」 実験とやらの目的を聞いた途端、スバルは真っ赤になって叫んでいた。 『そう。君達の、タイプゼロ同士の子供が欲しいのだよ。サンプルとしてね』 部屋中を見回しても、やはりスピーカーが何処にあるのかはわからない。或いは部屋全体に仕込まれているのかも知れなかったが、スバルはスカリエッティの顔を直接睨み付けてやりたくてたまらなかった。 あの男……おかしいとは思っていたけれど、まさかこんなにもトチ狂っていたとは。 「そんなの出来るワケないでしょっ!? あたしもギン姉も、お、女同士なのに……子供、なんて……」 『はっはははははは! まぁ、そうだ。ああ、そうだねぇ……君達は、女同士だ。真っ当には子供なんて作れるはずがない』 恥ずかしそうに尻窄むスバルの声が可笑しかったのか、スカリエッティは腹立たしいくらい朗らかに笑っていた。 『しかし、そこは抜け道なんて幾らでもあるのだよ』 「え?」 カコン、と。 間抜けな音を立てて、無機質な部屋の壁に一ヶ所穴が空いていた。 『ファースト……ああ、ギンガ君だったか。それを』 コクリ、と頷き、ギンガは穴まで歩いていくと、その中にあった筆入れのような大きさのケースを手に取り、再びスバルの元へ戻ってきた。 『開けなさい。中に、注射器が入っているはずだ』 スカリエッティの言う通り、ギンガがケースの蓋を開けると、中からは一本の注射器が出てきた。 『アナクロなものだが、私はこういう時代がかった物が好きでね。まぁ中身はアナクロとは無縁のものさ』 嫌な予感がして、スバルは息を呑んだ。 注射器の中には、毒々しいエメラルド色の液体がタップリと満ちていた。単純な毒物、とは考えにくいが、まともな薬品のワケがない。 「……そ、それ……何なの?」 『ナノマシンさ』 駄目元で訊いてみると、意外なほどにあっさりとスカリエッティは答えていた。 「ナ、ナノマシン?」 『ああ。君達戦闘機人の肉体のね、データを一部書き換えるために私が調整した特別製のものさ。これから、君にそれを打つ。そうすることで……フフ。君達姉妹は、可愛らしい子供を産めるようになる』 ゾッとするほどに冷たい、笑い声。 「ひっ!?」 ギンガによって注射針が腕にあてられ、スバルは短い悲鳴を漏らした。 『なぁに。すぐ、本当にすぐだよ。君の肉体はデータを書き換えられ……私のために、貴重なサンプルを残せるようになる』 プスッ、と。 呆気なく針はスバルの腕へと刺さっていた。 「あ、あ……あぁ……」 薄気味悪いナノマシン入りの液体が、どんどん注入されていく。 それが、悪夢の始まりだった。 ■■■ 「やぁあああああああああっ!! やっぱりダメ、ダメだよぉっ!!」 『ふむ。この期に及んでそんなに嫌がるとはねぇ』 スバルの男性器はハチマキを解かれ、尿道口から夥しい量の先走りを溢れさせていた。ソレに、腰を落としたギンガが今にも自分の膣内に導き入れようと手を添えている。 「姉妹で子供なんてダメェッ!! ギン姉、ギン姉お願いだから正気に戻ってっ!! こんなの絶対ダメェエッ!!!」 『……ふぅ』 半狂乱の状態で頭を降り続けているスバルの姿に、スカリエッティは仕方ないなとでも言いたげに溜息を吐いた。 『条件を呑むと言っておきながら、土壇場でそれはないんじゃないか? まったく、時空管理局の魔導師と言えども、やはり女の子と言うことか』 嘲りに腹を立てる余裕すらない。 射精なんて経験したことのないスバルだが、今ギンガに挿入したなら、きっとその途端に陰茎は爆発する。弾けた精液はギンガの膣内を満たし、子宮の奧にまで流れ込むだろう。 ギンガを妊娠させるためだけに調整された精液だ。まず間違いなく、ただの一度で受精してしまうに違いない。 「う、ぐすっ……ひ、っく……ヤダ、ヤダぁ……ダメぇ……ダメ、だよぉ……うっく、ひぅ……う、うぅ」 情けなく、無様に、スバルは啜り泣いた。 ギンガが元に戻るならどんな実験にでもつき合うつもりでいた。けれど、これはあんまりだ。いくらなんでも、異常すぎる。このような所業を受け入れるにはスバルの心はまともすぎた。 『……しかし、ねぇ。私としてはどうしても君達の子供が欲しいのだよ。何しろ、私の娘達と違い君達は機械と生命が完全に調和、融合している。戦闘機人が人間と同様に成長するだなんて、まったく信じられない事なんだが』 スカリエッティの言い分など聞いている余裕はなかった。 今のスバルは子供と同じだ。冷静なやりとりなど、望むべくもない。 『仕方ない、か』 やがて、スカリエッティは諦めたかのように呟いていた。 「……ぐすっ、……くっ、すん……?」 もしかして、助かったのだろうか? 不安げにスバルは顔を上げた。だが、スカリエッティの真意などそれで読めるはずもない。 『本当は君とギンガ君の子供が欲しかったんだが、そんなに嫌がるなら……私としても、考えを改めざるをえないようだ。別の方法をとるとしよう。……ギンガ君』 注射器の時と同じく、カコンと音がしたかと思うとまた壁に穴が開いていた。先程と変わらぬ歩調でギンガはそこまで行くと、やはり変わらぬ動作で中にあったものを取り出して戻ってくる。 ギンガが手にしていたものは…… 「……ふ、ぇ?」 咄嗟には、スバルは理解出来なかった。 「な……な、に……ソレ……?」 怖い。 理解不能な事態に、スバルは混乱していた。 チューブ……に見える。 途中から二股に分かれた、何かの医療器具のような。 『尿道カテーテルをちょっと弄くったものさ。本来は排尿困難な患者に使う医療器具なんだがね。今回は、ソレを使って君自身に身籠もってもらおう』 今度こそ、スバルは頭の中が真っ白になってしまった。 理解不能どころの話ではない。 今、スカリエッティは何と言った? どういうつもりで、いったい何を口走った? 「……ぁ……ひ……ぃ……?」 震えることすら忘れ、スバルは呆然とギンガの動きを見つめていた。 「ぎっ!?」 痛みが走る。 カテーテルの先が、射精したくてパクパクと口を開けていた尿道へと突っ込まれていた。一瞬射精しそうになったが、ギンガが根本を握り締めているため出せない。 そして、残った二股の方は―― 「……やっ!!?」 男性器の根本にあるスバル本来の性器と……そして、 「やっ、な、……いっ!?」 排泄のための器官。 肛門へと、刺し込まれる。 「い、いぃ……あっ、あ、ああぁ……あぁッ!?」 細く長い先端部が膣と腸の奥深くまで侵入してくる不快感に、スバルは吐き気を覚えた。しかしギンガの手は止まらない。ついには子宮口にあたるくらいまで、カテーテルの先端が達してしまう。 「や、やぁっ! こ、こん、やだ、やめって……ギ、ギン姉? ね? やめ、やめよ、ね? ねぇ? ねぇえええっ!!?」 恐怖が限界に達し、スバルは最後の力を振り絞ろうとして――
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「ッッ!!!?」 ――出来なかった。 最後の抵抗は、完全に封じられていた。 それは拘束によるものではない。 ギンガは……ただ、手を動かしただけだ。 即ち、スバルの肉棒の根本を握り締めていた力を緩め、一気に、扱きあげただけ。 その瞬間、スバルの意識は断絶していた。 あまりにも圧倒的な快楽の波濤が、意識の壁を粉々に打ち砕いたのだ。 けれど刹那の後に、意識は再び現世に引き戻される。 引き戻したのも、やはり快楽だった。 「いぃひゃあああああああああああああああああああっっ!!!!」 快感によってもたらされるものとは一線を画す、絶叫よりもそれは咆吼に近かった。男性と女性、さらには排泄器官の性感部分までをも刺激され、溜まりに溜まった塊が一気に吐き出されていく。 呼吸することさえ忘れてしまう、絶対の解放感。 「あ”っ、あああーっ! あっ、あ”あああっ、ッ! はっ、か、はぁ……っ、あ、あぃ、いぃああああああッッ!!!」 止まらない。 止まらない止まらない。 出ているのがわかる。流れ込んできているのがわかる。 「で、出てっ、出て出て出てえええッ!? い、いや、やだ、やだやだぁあああああっ!! 入ってきちゃヤダ、ダメヤダダメェッ!! 精液入って来ちゃダメぇエエエエエエエエッッ!!!!」 下っ腹に力を入れ、なんとか射精を堪えようとする。が、無駄。 まったく衰えない。それどころか勢いは増すばかり。スバルの膣内も腸内も、あっという間に自身の精液によって満たされ、入りきらない分が泡立ちながら零れだしてくる。 「でひゃっ、ぐひぃいいいいいっ!! ぐふっ、お、おぼぉっ、おげぇええええええッ!!? が、がふ、ぐぶぅうっ!! が、や、だぁあ……げぼぉ……お、おほぅうううっ、ぼ、あぁあ……だ、やぁ……ぶぇ、っぷ、かはぁ……っ、ぎゃぶぅうううっ!!」 『はっははははははははは!! 止まらない、止まらないのだよスバル君! 君に打ち込んだナノマシンは君の身体を書き換えている! 君の身体はねぇ、際限なく精液を作り続けているんだよ! 君の遺伝子情報が刻まれた、君だけの大切なザーメンだ! 君が射精する、濃厚なザーメンを君自身が飲み込んでいるのだよ! さぁ、もっと出したまえ! 子宮も、腸も、腹の中を自身の精液で全て満たしたまえ! そして孕むんだ! 君の子種で、君が孕むんだよ!!』 「ぐぃいいいいいいっ!? も、もぉ……げっ、おげぇ……は、はいりゃ……りゃな、りゃにゃぎぃ……の、のほぉっ、にひっ、げぇっ!? ま、まだ、まだまだまだまだぁっ、で、でれ、れへりう? ぐっばぁあああっ!! ぼ、ぼほぉっ、ほ、ほぁ、ぉうう!!?」 信じられない量の精液が、腹の中を満たしていく。 なのに不快感だけではないのだ。怖ろしい事に、スバルは……スバルは、それでもまだ気持ち良い、と。そう感じ始めている自分の身体が、怖かった。 「ほ、ほなかぁっ、あらひのほなかばぁっ、で、でべぇっぐ、ほ、ほひぃっ!!?」 入りきらず漏れ出すものもあったが、それ以上に、奥深く刺し込まれたカテーテルの先端から流れ続ける精液はスバルの腹を悪質な冗談のように膨らませていった。
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「も、もだめ……だ、め……む、むりぃ……だ、おぉ……ぎ、んん……ねへぇ……あらひの、おにゃ、かぁ……もぉ、む、りいひぃ……ひぐっ、ぐっ」 ビクンビクンとスバルの身体が波打った。 腹が破裂しないのが不思議なくらいだ。皮肉にも、戦闘機人の肉体だからこそ耐えられたあまりにも苛烈な仕打ちだった。 『染み込んでいくのがわかるだろう? 濃厚な、まるでゼリーのような精液が君の膣壁にネットリと絡み、子宮口からドクドクと流れ込んでいくのがわかるだろう? 着床し、受精して、君が、君の子供を孕むんだ。傑作じゃあないか!』 「やら、やぁらあああああ! あらひ、あらひのこどもなんへうみはふにゃいぃいいい!! そな、そんなの、おおお、おか、おかしいぃよぉ! み、みじめ……にぃ、いいように、しゃれ、へぇしゅぎっふぅんっ!!?」 もはやスバルの精神は壊れかけていた。 完全に壊れてしまわないでいるのも、戦闘機人であるが故なのか。 しかしそれは決して幸運なことではなかった。 いっそ壊れてしまえた方が……そう思えてしまう。 泣きじゃくりながら、スバルは風船のような自分の腹を見た。 膣と尻から聞こえてくる、プスップスゥッとまるで放屁のように汚らしい音を聞いているだけで、舌を噛み切りたくなってくる。 でも、死ねない。 「ぎんぅ……ね、ねぇええ……ッ、ぎんね、ぇええっ」 ギンガを救うまでは、死ねない。 彼女を、あんな状態のままにしてはおけない。ギンガの笑顔を取り戻すまでは自分から命を絶つなんて出来るはずがなかった。 それに…… 「てぃ、あぁああ……なのは、さぁ……んぅ……」 六課のみんなだって、絶対に無事なはずだ。 仲間達と協力して、こんなにも非道なスカリエッティを絶対に倒さなければ。 だから耐えた。 スバルは、懸命に耐えようとした。 悲しいまでに健気で、悲壮な決意だった。 ■■■ 『ふむ。まぁ、よくも耐えたものだよ、スバル君』 あの地獄の責めの開始から、どれだけの時間が経ったろう。 「ほごっ、ほっ、ほぎぃっ!!? あ、あばぁっ……ら、ひぃのぉ……ふひっ、ふひぃっ! お、おな、かぁ……ふべ、ふべべぇ……あ、あへ♪ おふっ、お、おふぅんッ」 白目を剥きながら、スバルは奇怪な喘ぎ声を漏らしていた。 彼女は本当に良く耐えた。スカリエッティも、本気で称賛に値すると考えるほどに、彼女は頑張った。 けれど、限界は……あった。 どんなに強固な器であっても、終始衝撃に晒され続けて耐えきれるはずもない。結局、強固だった分だけ激しく器は壊れてしまった。拾い集めることなど不可能なくらい、粉々に。 「お、おふぅおおおおおおっ♪ ち、ちんちんぅ……お、ひぅう……ちん、ぷぉ……あ、あひゃ、あはぁ♪ きも、ひいい……よぉ……ふ、ふぉ……あは、はは……おぼっ! お、おぇ、おげぇええ……」
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「おやおや……嘔吐とは。……だが、ふむ」 興味深げに、スカリエッティは監視用モニターの向こう側でスバルが嘔吐した吐瀉物を眺めていた。 飲食物の類はとうに全て吐ききってしまったものと思っていたのだが……どうやら、違うらしい。それがいったい何なのか、気がついた途端彼は大声で笑いだした。 「ほ……は、はは、ははははは! なんだね? まさか、精液が逆流してるんじゃないかそれは? はっはははははは! こ、これはいい。流石の私も些か驚いたよ。通常の人体なら、到底不可能な芸当だ」 『おぶっ、ぶ、ぶほぉッ、……ほ、ほぐ、お、おぇええええ……ち、ちんぽ……おひんぽぉ……まりゃ、れ、れへるぅ……あひっ、おぼ、ふげぇえええッ♪』 壊れてしまったスバルに一瞬憐憫の表情を向けてから、スカリエッティはモニターに背を向けた。 「さて、と。これで、おもしろいサンプルが手に入るな」 乾いた足音をたて、部屋を後にしようとする。 と、そこで何かつまらないことでも思い出したかのように、スカリエッティは振り向くと手にしたリモコンのボタンを押した。 「ふむ。まぁ、約束を一つくらいは守らないとね」 言い残し、今度こそ部屋を後にする。 『……え? あ……わ、わたし……今まで、何を……――ッ!!? スバル!? スバル、どうしたのスバル!!? ……ス、スバ……ル? ……や、いや……っ、いやぁああああああああああああああッッ』 背後から聞こえてくる絶叫も、今のスカリエッティには一抹の感心すら抱かせない。 十ヶ月程後に手に入るであろう新たなサンプルを、さてどう弄くろうか。 狂気の科学者の頭脳は、もはやその事で一杯だった。 『スバルッ、スバル、スバ――』 閉められた扉は、まるでそのまま彼女達の未来を暗示しているかのようだった。 光も、音も、届かない。 ただ、暗黒の……――
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薄暗い部屋。 漂うのは饐えた匂い、響くのは湿った音。 「ん、ちゅ……ちゅる、ぺろ……ん、お、んんっ、……ちゅぷ、れろ、ちゅろ」 「あ、あはは……あはっ、あはぁっ♪ いい、いいよぉ……きもちいいよぉ……ギン姉ぇ……ギン姉のオッパイ……柔らかくて……あたし、チンポ気持ちよすぎぃ……」 「あっ……ス、スバル……んっ」 妹の肉棒に舌を這わせながら、ギンガは自らの乳房を揉みしだいた。 「あんっ! あっ、ギン姉のオッパイ、ほんとぉ……いい、よぅ……あたしのおチンポ、やわやわのオッパイに包まれて、揉みくちゃにされて……すっごく、しあわせぇ」 蕩けきったスバルの目には、在りし日の光は無い。 壊れてしまった、大切な妹。壊したのは……他でもない、自分だ。スカリエッティに操られていたとは言え、ギンガは……妹を壊す一因を担ってしまった。 「スバル……スバル、スバルぅ……っ」 目尻から頬を伝う涙の筋は、とうに乾いてしまっていた。 どんなに泣いてもスバルの目に理性の火が灯ることはない以上、ギンガは姉としてただ泣き続けるという事は出来なかった。 かと言って、これが正しいのかどうかもわからない。ただ、スカリエッティに投与されたナノマシンによって身体機能を書き換えられたスバルは精液を製造し続け、きちんと排出しなければ男性器がどうなってしまうかわかったものではない。それに何より、壊れてしまったスバルの精神がもたないだろう。 狂ったように笑いながら自慰行為を続けるスバルを優しく抱き締めたギンガは、やがて決意したかのように彼女の肉棒に手を添え、舌を這わせ、乳房で挟み込み、性の捌け口となるのを選んだ。 それだけが、妹のために出来る唯一の事だと信じて。 「いいっ、いいよぉっ! ギン姉、もっと、もっと強くチンポ挟んでぇっ! あたしのチンポ、もっとイイくして、気持ちよくしちゃってぇッ! 勃起したチンポオッパイで扱いて、ぷっくり膨らんだ亀頭べろべろ舐め回して、舌で尿道口ほじくって、チンポミルク吸い出してよぉおっ!!」 「もゴォッ!!?」 スバルに頭を掴まれ、そのまま喉の奥まで脈打つ肉棒を突っ込まれてギンガは呻いた。 「おっ……、おぉ……おほ、おほぉおおおおおおぅ♪」 さぞ気持ちよさそうに、スバルの腰が震える。 「ぷはぁっ! がっ、げほっ、ごっほ!!」 流石に呼吸が困難になり肉棒を吐き出したギンガは、スバルの顔を見上げてから悲しそうに顔を伏せ、しかしすぐに奉仕を再開した。 「……んっ、ん、ふぅ……スバル……気持ちよく、して、あげるから……お姉ちゃんの、身体で、オチンチン……イかせて、あげるから……ね」
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乳首と乳首で裏筋を挟むように刺激し、ギンガはぎこちなく妹へ微笑みかけた。 今の自分が出来る精一杯の献身でもって、スバルに奉仕する。そのためなら、スカリエッティが冗談交じりに放った首輪だってつけよう。 「ひゃはぁあああんっ!? うあっ、イイッ、ギン姉、おチンポのそこスゴイ、スゴイよぉっ!! もっと、もっと弄くってぇっ! あたしのオチンチン乳首でコネコネ弄くりまわしちゃってぇええッ!!」 望まれるままにギンガは乳首で筋と亀頭とを刺激しまくった。スバルは裏筋と尿道口の辺りが特にお気に入りらしい。精液を出したくてパクパクと開いた孔へ勃起した乳首を突っ込み、グリグリと突き回してやる。 「みゃひっ!? おほっ♪ こ、ほぉおお、ほひぃっ!!? や、やんっ、あっ、しゅご、いひぃっ! ちんぽ、チンポすごっ、すごいよぉっ!! ギン姉やっぱりスゴイよ、すご、ああ、大好き、ギン姉大好きぃッ!! チンポ弄り上手なギン姉ホントに大好きィいいっ!!」 「スバル……あっ、ああ、スバルッ!! 震えてる、震えてるわスバルのオチンチン、ビクンビクンって……はぁ……ま、だ大きくなる、まだ大きくなってる!?」 胸の中で、さらに大きく、熱く、硬くなっていく妹の剛直をギンガは驚いて凝視していた。こんなに大きくなるものなのか。硬さもまるで鉄のようだ。熱した鉄のような極太のそれが、凄い速度でピストンを繰り返している。乳房から亀頭が顔を出しては消え、顔を出しては消え……滑稽とさえ見える光景なのに、目を離せない。 「あっ」 ジュクリ、と。 ギンガは下腹が疼くのを感じ、頬を染めた。 スバルに奉仕するのが目的なのに、今、自分は……自分も、感じつつある。 妹の滾った怒張に、ギンガの中の女は確かに快感を得始めていた。 と、そんな中、スバルの震えが一層激しさを増す。 「い……イク、の? スバル、私のオッパイで気持ちよくなって、イッちゃうの?」 「うんっ、うんっ!!」 勢いよく頭を縦に振り、スバルは阿呆のようにだらしなく口を開き、こぼれる唾液の事などお構いなしに嬌声をあげた。 「出るよっ! 出ちゃ、チンポ汁出ちゃうよっ!! こんなに気持ちいいんだからいいよね!? 出しちゃっていいよね!? 出すよ、出す出す♪ チンポ汁出しちゃう思いっきり出しちゃうギン姉のオッパイにチンポ汁ぶっかけかけんほぉあぁああああああああっ!!!」
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「んあぁあああっ!!?」 まるで顔面に叩きつけるかのように勢いよく噴き出した精液の一撃に面食らいながらも、ギンガは射精しながら腰を振るうスバルのために乳房を動かし続けた。 「みぃっ、ひぁっ、おふぅううううんっ!! 出てる、出てるよギン姉ェッ!! おチンポから、女の子なのにオチンチンからザーメン弾けさせてあたしイッちゃってる、イッちゃってイッちゃって止まんない止まんない、コレ気持ちよすぎて止められるワケ無いいぃッ!!」 上からはスバルの口から飛び散った飛沫、下からは尿道口から噴出し続けている精液を浴びせかけられ、ギンガは陶然としそうになりながらそれでも奉仕の手は弛めまいとばかりに乳房をギュッと圧迫した。 「はぉおおっ!!?」 スバルの両眼が見開かれる。 痛いくらいにグッと挟み込まれた状態で、本来なら動く事さえままならない拘束だというのにギンガはお構いなしに乳房を上下させたのだ。 「はっ、はぁっ、あがぁひぃっ!? んはっ、ギン姉それっ、ちょっそれぇっおチンポおチンポおチンポバカになっちゃうバカになっちゃうぅッ!!?」 「いいから! バカになっちゃってもいいから! お姉ちゃんが、お姉ちゃんがスバルの事ずっと、ずぅーーーっと守ってあげるからぁッ!! だからいいよ、気持ちよくなっちゃっていいよバカになるくらいおチンポ気持ちよくなっちゃってもいいよ!!?」 「ギン姉ぇッ!! ギン姉ギン姉ギン姉ッ!! ギン姉のオッパイ、ギン姉のオッパイであたしチンポイッちゃうスバルの女の子チンチンイッちゃうイッちゃうぅううううううッ!!!」 さらに、脈動。 前回の射精がまだ止まってもいないのに第二射。
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出る。 次から次へと無限とも思える精液が噴き出しギンガを汚し続けていく。 「すごぉっ、スバルのオチンチン出し過ぎぃ、おチンポ汁まだ出る、まだ出るのぉ……? あ、ん、あぁっ……どんどん、出てく……全然萎えないオチンチンから出てくるザーメン苦くて臭くて……あ、あぁ……こ、これぇ……ぴちゅ、れろぉ」 口周りの精液を舐め取り、口の中でじっくりと咀嚼して飲み込んでからも、ギンガはうっとりとしながらその味と匂いを反芻していた。本来なら汚いと厭うはずのものも、大切な妹の身体から出たものだと思えば愛おしくさえ感じてしまう。不思議と言えば不思議な感覚ではあったが、ギンガは射精を続けるスバルの亀頭に舌を這わせ、まるでストローからジュースでも啜るかのようにチューチューと精液を吸い上げた。 「んひぃいいいいっ!!? そ、ほぁ、んふぅあああああんっ!! ギ、ギン姉それダメッ、ダメェエエエエエッ!!! チンポ、チンポ吸われちゃってる吸われちゃってるよぉっ!! あたしのチンポからチンポ汁ズズズッて吸われちゃってるぅうッ!!!」 「ん、く、ごく、ごく……んむ、くぅ……んぷぅ……はぁ……あ、あぁ……スバル……スバル、これぇ、美味しいから……いい、よ? もっと、もっと飲んであげる。口の中でクチュクチュして、味も匂いも堪能してから飲んであげる……スバルのチンポ汁、たくさん飲んであげるから……もっと、もっと出して、飲ませてぇ……」 ギンガは、気付いていたのだろうか。 いつの間にか、自分もスバルと同じ貌、同じ眼になりつつあった事に。 噎せ返るような精臭を嗅ぎ、精液を啜り、まるで熟練の娼婦のように肉棒に隈無く舌を這わせ……秘所から愛液を滴らせながら奉仕し続ける様は、もはや妹への罪悪感だとかそんなものからではなく、自分の淫熱に導かれるまま快楽を貪っている一匹の雌犬に過ぎなかった。 「ああっ、だ、だったら飲んで! もっと飲んでぇッ!! あたしのチンポ汁、チンポ汁もっと出すからもっと出しちゃうからぁッ!! いくらでも出してあげるね? ギン姉のためにいっぱいいっぱいチンポ汁出してあげる、チンポ汁だけでお腹イッパイになってそれだけで生きていけるくらい出し続けてあげるからぁッ!!」 「ゴク、ゴク……んむ、ちゅぱ、ぴちゃ、むちゅぅ……ふぐ、んむぅ……ぷぅあ……はぁっ! うん、うん! わかった、わかったわかっちゃったぁっ! スバルのおチンポ汁で生きていく、これからずっとスバルを気持ちよくしてあげて生きていくからね? スバルのために、ずっと一緒にいてあげるからね!? ずっとこの逞しいおチンポしゃぶりながら生きてくの、チンポ汁で生きてくのぉッ!!!」 「ああっ!! 嬉しいよぉギン姉あたし嬉しいよぉっ!! ずっと、ずっと一緒ね? ずっとあたし達一緒だね!? あ、あっ、あ”、ああああっ!! また、またクる深いのクる出ちゃう出ちゃうよチンポ汁出ちゃうギン姉が大好きなオチンチン汁噴火しちゃうよぉっ!!!」
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三度目が一番勢いがあったのではないか。 喉奧に叩き込まれる精液の奔流に、ギンガは目を白黒させていた。 「おおごぉっ!? ぶ、ぶぇっ、げはぁあああっ!! ご、ず、ずばりゅ、しゅご、じゅごじゅぎぃ……ご、ごべぇ、いぎおび、ばげじじゅぎぃいいい……おっほぉ、ぐっぷ、ごくん、ごくごく、んぶ、ぐぶぅっ♪」 それでも飲む。 全て飲み干す、少したりとも残してなるかとばかりにギンガは喉を鳴らし、精液を流し込み続けた。既に相当な量が胃の中に溜まっているはずだが、構うものか。自分の精液を限界以上に膣と腸に注ぎ込まれたスバルと比べれば全然マシだ。まだまだ足りない。もっと、もっと欲しい。精液がまったく足りていない。 「んひゃっ、んひょああああああっ!!? ああ、飲まれてる、ギン姉にチンチン汁飲まれちゃってるすっごく飲まれちゃってる恥ずかしい音たてながらゴクゴクって飲み干されちゃってるよぉっ!!? でもまだ出るの、まだ出ちゃうのぉ!! 止まらない、あたしのオチンチン全然止まらない勃起したままおさまってくれないよお!!!」 「んぶっ、ゴクンッ! ……げぇ、ふはぁッ! いいから、いいんだからね? 遠慮なんてしなくていいんだからね!? 私スバルのおねえちゃんなんだから!! スバルのおチンポ汁飲むためにいるんだからね!? だから飲ませていいの! もっとたくさん飲ませて、ブッかけていいのぉ!! スバルのおチンポ私のモノ、おチンポ汁もぜーんぶ私のモノなんだからぁあっ!!!」 放さない。 もう、放せるわけがない。 ずっと一緒だ。自分達は姉妹なんだから。この世界でたった二人の姉妹なんだから。だから、コレはギンガのモノなのだ。スバルの股間からそそり勃つ剛直はスバルのモノであると同時にギンガのモノなのだ。 だから舐める。しゃぶる。乳房で挟み、扱き、精液を吐き出させる。 「うん! うんうんうんうんぅぅ!!! 出すよっ、ギン姉のためにもっと出すもっと出すからチンポ汁どんどんドクドク出しちゃうからぁッ!! って言うか止まんないよ、コレ止まるワケないよ!!? ギン姉のオッパイもクチも気持ちよすぎて止められるワケない止めたりなんて出来ないってばぁっ!!! ああ”っ♪ お姉ちゃん、お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃぁあああんッ!!! スバルのチンポもっと吸ってもっと舐めてもっと扱いてぇッ♪ いはぁっ、いいほぉ、ほふぅ、おふぉおおおおおッッ♪」
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「うぶっ、うぶぅ、うぼぶぅうううう♪ ぶばっ! あ、あひっ、お、おぼれ……ザーメンでおぼれちゃ……わた、わたし、いもぉとのチンポ汁で溺れ死んじゃったらどうしよぉ……あ、あはは……あぁんっ♪ ……そ、それでも、いい、それでもいいよッ……スバルのチンチンから出たザーメンで窒息するなら、それでもいいからぁ……お姉ちゃん、溺れちゃうの……スバルに溺れちゃうのぉお♪」 ブクブクと口元で精液を泡立たせ、飲み下しきれない分を鼻からだらしなく漏らしながらギンガは淫靡に狂った。 とうにまともじゃなかった。スカリエッティによる洗脳なんて関係なく、ギンガもスバルも性に狂っていた。底の見えない官能の奈落に囚われ、ただ堕ちていくのも二人一緒ならかまいやしないとばかりに貪り続ける。 「……あ、あふっ、おぉおお……あんっ♪ あはっ、……あ、あはは、あはぁ……おねえ、ちゃぁん……だい、好きぃ……」 グッタリと、スバルはギンガにもたれかかりながら譫言のように呟いていた。その目からこぼれた一筋の涙が、ギンガを濡らす。 「……あっ、ああ……うん、うんっ」 スバルを抱き締め、ギンガも泣いていた。 どうして涙が零れるのか、わからない。わからないけれど、ギンガは泣きながらスバルの頭を撫でた。 「私も……お姉ちゃんも、大好きだからね? スバルのこと、大好きだからね?」 疲れ果ててしまったのか、スバルの寝息が聞こえてくる。 姉に抱かれ、安心しきっている寝息だった。 「だから……ずっと、ずっと守ってあげる。お姉ちゃんが、スバルのこと、ずーっと守ってあげるから……」 それは子供の頃の誓いのままに。 まるで聖母のように微笑みながら、ギンガはスバルの頭を優しく撫で続けた。 ――ずっと、ずっと一緒だから―― 今、ギンガは例えようもなく幸福だった。
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