◆    ◆    ◆





 一年の終わりも近いその日、大陸においてもっとも多くの信徒を持つ一神教において、聖人が降誕した日とされる祭日がある。
 もっとも、過去においては各宗派においてその日を祭日として祝うかどうかは比較的バラバラだったのだが、120年前、初代女王が大陸を統べるようになってからは降誕祭を口実として、帝都ガイノスを中心に民衆の祝祭として騒がれるようになった。今となってはこの日を祭るのに疑問を持つ者など、それこそ宗教関係者以外には殆どいないのが実情だった。
 しかし、元は聖人降誕祭だったはずのこの日が、果たしていつ頃から『赤い服を着た白髭の老人が子供達に贈り物を届けに来る』日となったのかは、宗派の中でももっとも古い一派とされる原理主義派の上級司祭、『帝都の聖女』メルファでさえもとんと窺い知れぬ事だった。



「では、真っ赤なドレスを纏って草木も眠る丑三つ時に煙突から侵入すればよろしいんですの?」
「ええ、まぁ煙突ではなく窓からでもよろしいようですけれど」
 メルファからの補足に、アイリはふむふむと頷きながらメモをとった。武器屋“カトレア”には煙突……もあるにはあるが、人が通り抜けられる大きさとなるとそれは工房部分の煙突であって、住居部に備え付けられている煙突はとてもではないがそんなに広くはない。
 もっとも、死霊であるアイリは霊体化すれば煙突だろうと窓だろうとお構いなく通過出来るのだがそれはそれで味気ない。やはり、出来る限り“白髭の老人”に準えた行動をとった方がラナも喜んでくれるだろう。
 驚き喜ぶラナにプレゼントを与え、「ありがとう、アイリお姉ちゃん」と抱きつかれる――そんな光景を思い浮かべただけでアイリは零れ出る笑みを抑えることが出来なかった。
「……あの、アイリさん?」
「……はっ! し、失礼いたしましたわ」
 どうやら少々トリップしていたらしい。
 コホンと咳払い一つ、乱れてもいないメイド服を整え直す仕草をしてからアイリは軽やかにメルファへと頭を下げた。沼地の魔女の忠実な配下にして死霊である自分が、教会でそこの司祭に頭を下げるというのもまったく奇妙な光景だったがこればかりは仕方がない。第一、魔女への忠誠心は未だ残っているものの、今のアイリは出奔したも同然の身だ。あまり拘りすぎてもむしろよろしくはないだろう。
「では、そろそろお暇させていただきますわ。今日中にボスクに戻らなければなりませんので」
「そうですか。どうかお気をつけて」
 そう。今日中に戻らなければ明日は件の祝祭だ。それがわかっているからメルファも特に引き止めようとはしなかった。
(早く帰りませんと、あの駄天使に見つかってからかわれるのも癪ですしね)
 今は留守にしているそうだが、相変わらず教会、と言うより地上に入り浸っているグータラ駄目天使の顔を思い浮かべ、アイリはうんざりとしつつも教会を出た。帝都ガイノスの街並はすっかりお祭り騒ぎだ。
「……ですが、まさかわたくしの知らないうちに地上界でこのようなお祭りが行われるようになっていたとは……不覚でしたわ」
 前回のクイーンズブレイド以降、縁があって武器屋“カトレア”のメイド、と言うよりはまぁ従業員をしているアイリが今回帝都ガイノスを訪れたのは、得意先への武器納品を任されたためだ。元は敵、それも人間でなく魔物であるアイリに大事な取引を任せるなど、オーウェン、カトレアの夫妻も短い間にすっかり彼女のことを信用するようになっていた。
 そんなアイリが街の様子がいつもと異なることに気付いたのは、取引先である商人ハンスへ武器一式を納めたその帰り際だった。
 来る時も何やら街がいつもより賑わっていると感じはしたものの、帰りに通った市場の様子が何やら尋常でない。年越し、新年に備えているのだとしてもどうにも雰囲気が異なっていた。
 いったい何の騒ぎなのか、気になったアイリは取り敢えずガイノスに住む知己にそれを尋ねようと、メルファの教会を訪ねた。メルファは聖女と呼ばれるだけのことはあり、死霊のアイリが相手でも嫌な顔一つせず対応してくれるのでこういう時は実にありがたい。そこで、ようやくこの祝祭について知るに至ったというわけだ。
 アイリが死霊となり、冥界で魔物として再誕したのは今から数百年余も以前のこと。当時の地上界にはこのような祭り事は無かったし、メルファから教えられた今もまだ完全にピンと来たわけではないのだが、子供達がプレゼントを心待ちにしていると聞いたからには黙ってはいられない。
(ラナ、待っていてくださいませ。わたくしが最高のプレゼントを用意して帰りますわ!)
 可愛い可愛いカトレア夫妻の一人息子、今の自分にとっての主人にも等しい少年ラナの喜ぶ顔を想像し、再びトリップしながらアイリはフワフワと雑踏の中を浮遊していった。





◆    ◆    ◆





「準備完了、ですわ」
 メルファに教えられた通りの赤い装束、巨大なプレゼント袋、それとプレゼントを入れるために自前で用意していかなければならないらしいニーソックスを用意し、アイリは武器屋“カトレア”の裏手でガッツポーズをとった。
 プレゼントと衣装を買い揃えてボスクへと帰還、一家の夕飯の準備から後片づけを済ませ、ラナとおやすみのキスを交わした後、アイリは決戦に備えて万事抜かりはない状態にあった。
 全てはメルファから得た情報通り。
 何度も何度も確認したが、何も問題はないはずだ。
 ないはず……なのだが――
「……ですが、これは……どうにも……」
 もう一度、自分の衣装を見下ろしてアイリは頬を赤らめた。
 薄い。
 数百年も死霊を続けている感性上、羞恥心にやや欠けるきらいのあるアイリをしてどうかと思うくらい、今着用しているのは布地面積の絶対的に足りていない衣装だった。
「若い女性がプレゼントを贈る際は、出来うる限り薄着で、とメルファさんは仰っておりましたけれど……」
 原理主義派の教義に則った由緒正しい正装らしいのだが、本当にこれでいいのだろうか。おへそ丸出しの状態でアイリはう〜んと唸った。
 どうにも、壮絶に何かを間違えている気がする。
 街で見かけた髭老人の扮装は、もっとずっと厚着の、温かそうな格好だった。確かにそれらは全て老人に扮したもので、若い女性はミニスカで街頭に立ちケーキや玩具を売っていたりもしたが……
「……まぁ、気にしても仕方ありませんわね」
 ここはメルファと彼女の信奉する原理主義派を信じる事にしよう。
「えーと、『メリークロスマッシャーッ! サンダークロス只今見参!!』という掛け声で良かった……ですのよね」
 最後にもう一度メモにザッと目を通し、入念なチェックを終えたアイリはいざラナのもとへと窓枠に手をかけ、わざわざ裏手からの侵入を果たした。











「クスクスッ。メリークロスマッシャー! サンダークロス、只今見参! です……わ、ぁ……」
 口上と同時に、アイリは固まっていた。
 それは、大きく、そして雄々しかった。
 全身を覆う屈強な鎧は筋肉。見ただけで感じられる圧倒的な暴威は筋肉。部屋中に漂うワセリン臭さはまさに筋肉。
 そう、それは――筋肉。
 まさに、――筋肉。
 紛うことなく、――筋肉。
 躍動する、――筋肉。
 アイリの目の前に、巨大な筋肉の塊がいた。
 半裸の女と筋肉の塊、見つめ合うこと数秒。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!?」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!?」
 半裸の冥土メイドと筋肉の巨漢は同時に声にならない叫びをあげていた。実際に絶叫しなかったのは、二人とも近所迷惑を慮する程度には理性が残されていたためだ。
「ど、どうしてこんな時間に家にガチムチの変態が!?」
「な、なんでこんな時間に我が家に半裸の痴女がいやがる!?」
 ――と。
 そこまで言って、二人は互いの姿をもう一度しかと確認し合った。
 暗くて分かりづらかったが、よく見ればアイリは目の前の筋肉に見覚えがあった……と言うより、他でもない、この家の主だ。
「……だ、旦那様?」
「な、なんだアイリか。驚かすなよ」
 どこからどう見ても筋肉。
 鍛え抜かれた至高の筋肉に真っ赤なビキニパンツを装備。申し訳程度に頭に赤い帽子をかぶったその男こそ、『竜を討つ者』にして武器屋“カトレア”の主人、オーウェンだった。



「なるほど。どうやら、二人とも目的は同じみてぇだな」
「そのようですわね」
 互いの事情を説明し終えた二人は、納得し合うとしみじみと溜息を吐いた。要はオーウェンもアイリと同じで、愛息子にプレゼントを贈ろうと祝祭に相応しいとされる正装を纏って寝室へと向かう途中だったのだ。
 オーウェンの出身地である大陸の北東部、火山地帯が連なる地方に広まっていた宗派では、祝祭前日の深夜、筋骨隆々とした大男が真紅のビキニパンツを履いて子供達にプレゼントを配るのだという。聞いているだけで汗臭さに眩暈がしそうな話だった。
 別に例の宗教の信徒でもなんでもないオーウェンは普段ならこのような真似はしないそうなのだが、今年は二年ぶりに我が家に帰ってきたのだし息子のためにもっと何かしてやりたい。そんな思いから、こうしてビキニパンツ姿で大胸筋をピクピクと震わせながらプレゼントを抱えてきたのだ。
「最近は……ラナの中ですっかり『ママ≧お姉ちゃん>>>越えられない壁>>>お父さん』になっちまってるからなぁ。父権復活のために、馬鹿なことだとわかっちゃいても……何かしてやりたかったのさ」
「そうだったのですか」
 淋しげに苦笑し、俯く筋肉を見ているとアイリも胸が痛んだ。
 別にラナは父親を嫌っていたりはしない。むしろ大好きだし、尊敬してもいるのだが、それでも家庭内順位を気にすると……やはり伝説の英雄オーウェンでも呑気ではいられないのだろう。
 父が息子を愛する気持ち、わからないようではメイド失格だ。
「……ですけれど、それはそれ、これはこれですわ」
「まぁ待てや」
「はうっ!?」
 フワリと舞い上がり、寝室へ向かおうとしたアイリのツインテールをオーウェンがムンズと掴んだ。
「……アイリ、俺はお前さんには随分と感謝してる。俺やカトレアが石になっている間ラナの面倒を見てくれてたそうだし、今も店の手伝いからラナの世話まで頼りっぱなしだ。……だが、ここはやはり父親に役を譲っちゃくれねぇか?」
「こ、こればかりは旦那様が相手でも譲れません、わ! わ、わたくしはラナにこのプレゼントを真っ先に届けて……お、『お姉ちゃん大好き♥』と、言って貰うのですわ……!」
「ハハ。お父さん大好きの間違いだぜ」
 ギリギリと、『冥土へ誘うもの』と『竜を討つ者』が我先んじと牽制し合う。とは言え如何にアイリでも相手がオーウェンでは絶望的に不利だった。何せこの筋肉大英雄はラスボス(笑)がその存在を怖れて真っ先に騙し討ちして封じ込めたような男。竜でも悪魔でもお構いなしにボテくり回したという人類の規格外だ。
 まともに戦ったら、死霊だろうと何だろうと死ぬ。確実に死ぬ。
(それでも……わたくしは、ラナのためならば!)
 愛用の鎌を右手に現出させ、オーウェンの放つ闘気に呑まれまいと必死に抗いながらアイリは間合いを計った。
 隙を見せれば一瞬でやられる。
 真冬の乾燥した空気がヒリつき、死霊にもかかわらずアイリの頬を脂汗が伝った……その時だった。
「ゲイリークロスカントリー! ザンダクロス只今参上じゃ〜ッ!! ……って、ありゃ?」
 第三の闖入者、参戦。
「な、なんで半裸の痴女とガチムチが死闘を演じとるんじゃ? え、なに? なんじゃこれ?」
 人間やエルフと比べ明らかな矮躯。小さな身体と甲高い声に反した年寄り臭い口調は、正体が誰であるか考える必要など全く無い。
 とは言え、全身隈無く覆った赤い温かそうな衣装と白いつけ髭、赤い帽子は今まででもっともオーソドックスな姿だった。少なくとも、痴女やガチムチよりは。
「……ユーミルさん、あなたまでですの?」
「ユ、ユユユユーミルちゃうわ〜っ!? わしは愛と正義の味方、聖夜の必殺贈り人ことザンダクロスちゃんじゃ!」
 髭面でちゃんとかよくも言う。
 しかしプレゼントが入っているのであろう袋がやたらとゴツゴツしている。どう見ても中身は物騒なものだ。
「ふ、ふん! ザンダクロスちゃんは聖なる夜に現れて、良い子のいるご家庭に良質な鋼鉄山製の武具をお届けするのじゃ。新製品のカタログと通販用のお手紙も添えてのう」
「ただの悪質な訪問セールスですわ!?」
 もう何が何だかわからない。が、本能で修羅場と悟ったのかユーミルは幼いながらも凶悪な笑みを浮かべて戦斧を構えた。
「……ヘッ。これで、三人か」
 ともあれ、第三者の参入でオーウェンも迂闊に手は出せなくなった。いかに伝説の英雄でもクイーンズブレイド参加闘士を一度に二人相手するには相応の危険を伴う。
 沈黙と緊張感、重圧が場を支配した。
 果たしてラナの枕元にプレゼントを置くのは誰なのか。いや、そもそもみんな一緒に置けばいいだけの話なのだが、今さらそんな事を口にして退けるような状況ではない。
(……このまま睨み合っていても埒があきませんわね)
 鎌を握る手に力を込め、アイリは危険を承知でオーウェンに斬りかかる覚悟を決めた。自分が動けば、おそらくその瞬間ユーミルも動く。オーウェンの第一撃を避け、そこから先はユーミルを囮にして動けば……むしろ、そのくらいしか勝機が思い浮かばない。
 脈打つはずのない心臓を落ち着かせるよう深呼吸したアイリは、グッと丹田に力を込めて初撃に移ろうとした。と、そこで――
「ちょっと待ったぁああああッ!!」
「ッ!?」
 ――四人目、闖入。
「フハーッハッハッハァ! 聖夜の闇を斬り裂いて、愛と美の超天使ナナエゲフンゴフンッ! ……もとい超天使ブリッツクロイツ今ここに推参! とぉおおりゃぁあああああっ!!」
 どう見てもナナエルです本当にありがとうございました。
 一体全体何がどうして現れたのか、窓から飛び込んできた駄天使はそのまま凄まじい勢いで仰天しているオーウェンに特攻した。
「な、何だテメェはっ!?」
「うわぁああガチムチだぁあ!? ってオッパイママの旦那じゃん! まぁいいやフォーリングスターキィイイイイック!!」
「おォうフッ!?」
 不意を突かれた腹筋へと天使の足が深々と喰い込む。
「な、なんかようわからんが隙有りじゃあ!」
 さらに追い打ちとばかりにユーミルの戦斧がオーウェンの脳天をカコーンと小気味のいい音を立てて打ちのめした。
「ど、どうしてナナエルさんが……」
「ナナエルじゃねー! あたしはブリッツクロイツ! この赤い服も別にスパイラルカオスの別コスじゃなくて超天使の正装だってぇの! まぁいいから、ここはあたしに任せて先に行くのよ冥土のメイド!」
「ですけど……」
「あんたが上手くチビッコにプレゼント渡せないとあたしがメルファにケーキ食べさせてもらえないんだからね!? ったく、天使なんだから聖夜にちゃんと善行を働けとか天使長も滅茶苦茶なことをぉ!」
 とんでもなく即物的な理由だった。が、今はただメルファに感謝だ。
 ナナエルは確かにどうしようもなくアホでヘタレだが天使だけあって戦闘力は並外れている。彼女なら暫くの間オーウェンを食い止めることくらいは出来るに違いない。
「これ以上ハチに業績で負けてらんないのよ! ホァアアアアッ!!」
「ええい、鋼鉄山の武器の怖ろしさ、見さらすがよいわーーッ!!」
「……どいつから血祭りにあげてやろうか、あァンッ!?」
 霊体化し、混線の様相を呈する室内をコッソリ抜け出したアイリはそのままラナの眠る寝室へと侵入していった。





◆    ◆    ◆





 当たり前の話だが、ラナはスヤスヤと気持ちよさそうな寝息を立てて夢の中だった。
「……まぁ、それはそうですわね」
 既に日付も変わっている。まだ幼い彼が起きていられる時間ではない。
 少しだけ残念な気がしつつも、アイリは隣のベッドで寝ているカトレアを起こさないように音も立てずにラナのベッドへ近付くと、その場でいそいそとニーソックスを脱いだ。メルファに教わった作法によれば、脱ぎたてのソックスの中にプレゼントを入れるのが正しいのだそうだ。まったく原理主義派の教義というやつは難しくて意味がわからない。
「うん。これで、OKですわ」
 作法通り。何も間違いはない。
 明日の朝、目が覚めたラナはどんな顔をするだろう。
「喜んでくれると良いのですけれど」
 フッと微笑み、アイリは再び音もなく立ち去ろうとした。
 が、すぐさま忘れ物をしたのを思い出して踵を返す。
「そうそう。……まぁ、このくらいは」
 艶やかな唇をペロリと舐め、そのまま寝ているラナの瑞々しい唇へと軽く口付ける。ほんの少しだけ、少年の精気が唇を伝って流れ込んできた。あくまで心身に影響の無い微量だが、今のアイリにはそれで充分だった。
「御馳走様ですわ、ラナ」
 役得役得。
 それにしても問題はいまだ続いている三つ巴の死闘だ。防音設備は良くできている家だがこのまま放っておいては流石にカトレアとラナの目を覚ましてしまいかねない。
「……少し、静かにしていただかないといけませんわね」
 鎌を構え、アイリはもう一度じっくりと味わうかのように唇を舐めると笑顔で戦場へ舞い戻っていった。





◆    ◆    ◆





 翌日。
 ラナの証言。

「う、うん。……夢、だったと思うけど、ボク、確かに見たよ。……え、えっと、その……な、なんか、すごく……エ、エッチな格好したお姉さんが、……プレゼント、置いてってくれたんだ」

 荒れ果て、散らかった家の中を掃除しながら、その話を聞いたアイリは耳まで真っ赤にしていた。鼻歌交じりにテキパキと壊れた家具や割れた窓を片付けていくメイドの後ろ姿は喜びに満ち溢れていた。
 一方、カトレアにお仕置きされたオーウェンとユーミル、そして後片づけのために教会に帰ることも出来ず結局ケーキを食べ損ねたナナエルは、終始顰めっ面で祝祭を過ごしたのだった。

 果たして来年の祝祭はどうなるのか。
 その先に待ち受けているのは勝利の栄光か、惨憺たる敗北なのか。
 それは、戦ってみなければわからない。




〜END〜





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